2002〜2003年度 第2610地区大会 『懇親会場の巨大ハサ』

懇親会場の舞台背景は、幅20m、高さ8mの巨大ハサ。
ハサとは、砺波野では、昔から農家の稲刈り後の、稲のモミや藁の自然乾燥を目的に、農家の周囲や田んぼに、普通は4〜6段ほどの縄や竹の棒を、1間ほどの間隔であるハサ木の間に渡したものです。
梯子に登って、下から放り投げる稲を受け取って、順に掛けていくものです。
少々の雨ならそのままですが、強い雨や風の時には、掛けた稲を全て、地面に下ろして、『にょう』と呼ばれる保管のための規則正しく積み上げる稲の塊(遠くから見ると小さな墳墓のよう)を作っていきます。

この懇親会場には、砺波地方が稲作の中心地帯であったことを象徴するかのごとく、砺波ロータリークラブのアイデアで、巨大なハサが作られました。
また、先ほどの『にょう』(約直径3m、高さ2m)や、稲を刈ったばかりのときにする、稲の地干しや、『四束にょう』と言われた小さな『にょう』も作られました。

少し自慢ですが、私も、この稲を放り上げるのに活躍させてもらいました。
30数年ぶりに、ハサかけを手伝いましたが、体がさすがに、小さい時からのことは覚えていて、ちゃんと高いところまで放り上げることができました。
「昔とった杵柄」とは、まさにこのことで、稲を放り上げるコツは、最後に稲のばねを利かせて遠くまで届くようにしなければなりません。
一緒に、ハサ作りをした皆さんに、少しは感心していただいたかなと、内心手伝ったうれしさがこみ上げてました。

写真は、当日は、私は東京で日F会議の役員会のため、出られませんでしたので、山水会員よりいただきました。
ちょうど、横川正希会員が実行副委員長で、最後の挨拶をしておられるところです。(井波庄川ロータリークラブ 山本武夫)