新刊紹介
「フッ化物ではじめるむし歯予防」日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会編
医歯薬出版

お待たせしました。日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会 編「フッ化物ではじめるむし歯予防」が日エフ大会に合わせて出版されることになりました。局所応用のノウハウを追求し、 "かゆいところに手が届く" 本となっています。

出版社は医歯薬出版です。日エフ大会当日販売いたします。定価は3,200円です。

下記、申し込み要領に沿ってお申し込みください。

申込先

筒井 昭仁
福岡歯科大学口腔保健学講座
〒814-0193福岡市早良区田村2-15-1
Tel: 092-801-0411内665
Fax: 092-801-0616(直通)
E-mail: tutuia@college.fdcnet.ac.jp



*************************** 内容紹介 **********************************
11月16日発売:3,200円

日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会 編
医歯薬出版社

 お待たせしました。「フッ化物ではじめるむし歯予防」が出版されることになりました。局所応用のノウハウを追求し、 "かゆいところに手が届く" 本となっています。

1. 診療室でフッ化物応用をすすめるとき
 「各種のフッ化物局所応用」として、フッ化物歯面塗布、フッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤など代表的な局所応用について、それぞれ最初のページに「応用場面の写真」と「特徴」を示しました。 特徴は、一般の方が理解しやすいように専門用語を避けた表現にしてありますので、そのまま読んでもらうことも可能です。またう蝕予防効果の認識は、すすめる際の説得力につながります。成人、高齢者に対する効果も含めて各応用法の後半に掲載しました。気になる保険適用の手続きは、「健康保険におけるフッ化物応用の扱い」(資料2)に一括しました。参考にしてください。また、診療システムにフッ化物応用を取り入れる要点については、「診療室の実際」にまとめました。30年近いNPO法人Well-beingの経験をもとに書かれたノウハウは、すぐにでも役立つことでしょう。

2. 来院者からの質問に自信を持って答えるために
 「飲み込んだら、どうなるの?」「害があると聞いたんですけど・・・」「どの歯磨き剤に入っているの?」など、フッ化物について診療室ではいろいろな質問が飛び交います。とっさの質問のために、「来院者の質問に答えて-Q&A-」を用意しました。わかりやすいイラストも添えてありますので説明用にも使えます。説明のなかにはppmmgといった語も必要になるでしょう。数字で見るフッ化物」(資料3)に、よく出る数字を一括しました。さらに、突っ込んだ質問には、「フッ化物とは」、「フッ化物とその働き」「う蝕予防とフッ化物応用の歴史」を用意しました。一度読んでおくと、余裕をもった答え方ができ、聞いている側に安心感が伝わります。

3. 地域のなかでフッ化物応用を広めるとき
 フッ化物応用は、「健康日本21」の戦略として取り入れられたポピュレーション・ストラテジー(集団全体に対する取り組み)にピッタリの予防法です。幼稚園医、学校歯科医の方々、また歯科医師会として公衆衛生活動を担っている方々は、「地域の実際」をご一読ください。地域でフッ化物応用をゼロからスタートし、導入、定着させるまでに出くわしたハードルと、それらを乗り越えた体験談がまとめてあります。

4. フッ化物に対する知識の整理に
 診療室にフッ化物応用を取り入れるには、歯科医師、歯科衛生士、その他のスタッフにフッ化物応用についての共通認識が必要となります。また、実際の応用の場面では、歯科衛生士の活躍部分が多くなりますし、窓口にも役割が出てきます。院内スタッフによる本書の輪読をおすすめします。そして、さらに詳しい情報が欲しい、という方には、「参考文献、図書、関連サイトの紹介、解説」を用意しました。歯科医師会や歯科衛生士会の勉強会にもお使いいただければ、会としての合意形成や見解づくりにも参考になることでしょう。

5. 行政や学校の関係者にも
 いまやフッ化物はあらゆる年齢層に使われて、効果を発揮しています。数値目標が設定された「健康日本21」の歯の健康にとって手堅い手段の1つになることでしょう。地域や学校などでの健康プログラムづくりには、歯科専門家以外のさまざまな職種の参画が予想され、そのなかで予防法の採択が行われます。その際、厚生労働省、日本歯科医師会、日本歯科医学会、日本口腔衛生学会などの専門機関、学術団体のフッ化物応用の推奨(「参考文献、参考図書、関連サイトの紹介、解説」参照)や、EBMの観点から整理されたフッ化物応用の優先性(「はじめに」参照)は、多職種間の合意形成に役立つことでしょう。

**************************** 目次 ************************************
推薦文、はじめに、この本の利用の仕方

I.各種のフッ化物局所応用

1.フッ化物歯面塗布
1 フッ化物歯面塗布の種類と使用薬液
2 フッ化物歯面塗布の実際
3 フッ化物歯面塗布の予防効果
4 フッ化物歯面塗布の使用薬液と安全性

2.フッ化物洗口
1 フッ化物洗口に使われるフッ化物の種類
2 フッ化物洗口の実際
3 フッ化物洗口のう蝕予防効果

3.フッ化物配合歯磨剤
1 フッ化物配合歯磨剤の種類
2 フッ化物配合歯磨剤を効果的に利用するための要点
3 フッ化物配合歯磨剤のう蝕予防効果

4.低年齢児への家庭内フッ化物応用
1 低年齢児への家庭内フッ化物応用法とは
2 低濃度(100ppmF)のフッ化物溶液による歯磨き
3 泡状のフッ化物配合歯磨剤の塗布
4 フッ化物スプレーの噴霧

5.各種フッ化物局所応用の選択-複合利用
1 年齢,う蝕罹患性とフッ化物局所応用

資料1:臨床で用いられる徐放性フッ化物製材
資料2:健康保険におけるフッ化物応用の扱い



II.各場面におけるフッ化物局所応用

1.診療室の実際
1 診療室におけるフッ化物応用の要件
2 診療室におけるフッ化物応用の位置づけ
3 フッ化物を応用した予防システムの概要
4 フッ化物洗口を継続させるために
5 まとめ

2.地域におけるフッ化物利用
1 う蝕の治療から予防へ--フッ化物応用を選択するまで 
2 地域におけるフッ化物洗口実施への合意形成
3 保留後の再チャレンジ
4 フッ化物洗口の実施スタート
5 継続の鍵となるもの
6 笹神村におけるう蝕状況の変化
7 まとめ:フッ化物の応用でう蝕のない口腔を


III.フッ化物利用-すすめるポイント,答えるポイント

1.患者さんからの質問に答えて-Q&A-(抜粋)
l フッ素とはどのような物質?
l 家庭でフッ化物によるむし歯予防を行うには?
l フッ化物応用法、どれも効果は同じですか?
l いつ始めて、いつまで続ければ?
l いくつか併用しても構わないでしょうか?
l 歯磨きだけでは不十分なのですか?
l フッ化物は初期のむし歯を治す効果?
l かぜをひいて熱があるとき?
l 使用しなくなったら、むし歯が増える?
l フッ化物歯面塗布は何カ月ごとに?
l 大人にも効果がありますか?
l フッ化物入り歯磨き剤、どのくらいの量が適切?
l フッ化物洗口、家庭で注意すべきことは?
l フッ化物入り歯磨剤で斑状歯になりませんか?
l フッ素はどんな味がしますか?
l フッ化物洗口液を飲み込んでも大丈夫?
l フッ化物洗口液の賞味期限はどのくらい?
l フッ化物洗口をしていてもむし歯になるのはなぜ

2.フッ化物とは
1 フッ素とフッ化物
2 自然環境物質としてのフッ化物
3 フッ化物の代謝と生理
4 適正フッ化物摂取量

3.フッ化物とその働き
1 全身・局所応用とフッ化物の存在様式
2 フッ化物のう蝕予防メカニズム

4.う蝕予防とフッ化物の歴史
1 人々の暮らしのなかから生まれたう蝕予防のためのフッ化物応用
2 日本のフッ化物応用の歴史と現状
3 フッ化物応用の反対論について

資料3:数字で見るフッ化物
資料4:用語解説
資料5:参考文献,参考図書,関連サイトの紹介ー解説



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または、メールでも結構です。


申込先

筒井 昭仁
福岡歯科大学口腔保健学講座
〒814-0193福岡市早良区田村2-15-1
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