ご挨拶

沖縄県健康福祉部長
新垣幸子

 本日ここに 「水道水フッ化物応用シンポジウム」 を開催するにあたり、 ごあいさつを申し上げます。

 高齢社会において健やかな生活を営むためには、 健康は重要であります。 沖縄県におきましてはこれからの健康づくりの指針として 「健康おきなわ2010」 を策定し、 目標値を定め取り組んでいるところであります。

 その中において、 歯の健康は重要な要素の一つと位置づけており、 生涯自分の歯で食事を楽しめるよう、 80歳まで20本の歯を保とうという 「8020運動」 を推進しているところであります。

 歯を失う原因の9割以上が、 乳幼児期から学齢期にかけて多いむし歯と成人期以降に多いのは歯周病であります。 むし歯予防については、 フッ化物応用という対策があり、 1969年WHOから勧告が出されています。 また1999年には日本歯科医学会が有効性、 安全性を確認し、 公衆衛生的に優れた方法として推奨しております。

 本日は、 基調講演に長崎大学医学部長の齋藤寛先生、 アメリカの疾病予防センターのトーマス・リーブス先生をお招きし、 貴重な御講演をいただくことになっております。 東京歯科大学名誉教授の高江洲義矩先生には座長の労をとっていただくことになっております。 齋藤先生、 リーブス先生、 高江洲先生、 お忙しいところをお越しいただきましてありがとうございます。

 さらに、 シンポジウムにおきましては、 朝日新聞社の田辺功先生、 公立久米島病院の西平竹夫先生、 具志川村健康づくり推進協議会の喜久里 猛先生、 沖縄県歯料医師会の喜屋武 満先生の皆様に、 ご意見をいただく予定でございます。 日本大学松戸歯学部教授の小林清吾先生には、 コーディネーターの労をとっていただくことになっております。

 シンポジスト、 コーディネーターの皆様には、 御多忙のところをお越しいただき誠にありがとうございます。

 先生方のご協力をいただきながら、 フロアを含め活発な意見交換がなされ、 具志川村の皆様が、 フッ化物に関する理解を深められるものと期待いたします。

 最後になりましたが、 本シンポジウムの開催にあたり、 御尽力いただいた関係者の方々に深く感謝を申し上げます。 また、 歯の健康問題に真摯に取り組んでおられる皆様の今後の御発展を祈念いたしまして挨拶と致します。