「虫歯日本一」返上 佐賀県フッ素洗口でむし歯減少!
 
2003年4月2日、毎日新聞記事から
 
 「虫歯日本一」返上 2.49本でワースト3位−−県の緊急対策奏功か /佐賀

 厚生労働省がまとめた、01年度の全国の3歳児検診の結果で、佐賀県は1人平均の虫歯の本数が2・49本で全国3位となった。依然、全国平均(1・45本)を大きく上回っているものの、91年度から10年連続だった全国ワースト1を返上した。
 前年のワースト3位から同1位に転落した91年度は、全国平均の2・73本に対し5・49本とほぼ2倍の多さ。それが00年度は全国平均の1・52本に対し2・74本で、全国との差は少しずつ縮まっていた。
 01年度の集計結果は、2・64本の宮崎県、2・53本の沖縄県に次ぎ、11年ぶりのワースト3位と、わずかながら改善。最も少ないのは東京都の0・89本だった。
 県はワースト1返上に向け、99年度から3カ年で「乳幼児歯科保健緊急対策事業」を実施。幼稚園や保育所で、虫歯予防に効果のあるフッ素化合物(フッ化ナトリウム)の塗布やうがいに取り組む市町村に補助金を出して普及促進を図った。
 99年度には3歳児までにフッ素塗布を実施するのは16市町村と全体の3分の1程度だったが、02年度は49市町村のうち44市町村に広がった。県健康増進課は「フッ素塗布拡大の効果が表れた」としている。【平山千里】(毎日新聞