asahi.com のサイエンス欄より 「虫歯改善にフッ素有効 ライオンと大阪歯科大発表」 2003.9.24夜

アサヒ・コムのインターネットニュースに、フッ化物配合歯磨剤による再石灰化の効果について掲載されました。
九州、小倉での日本口腔衛生学会で発表されます。
虫歯改善にフッ素有効 ライオンと大阪歯科大発表

 ライオンと大阪歯科大は24日、フッ素入り歯磨きが虫歯の進行を防ぐ効果が確かめられたとの研究成果を発表した。フッ素は虫歯に効くとされているが、歯磨きで集団で長期のデータで裏付けられたのは初めてという。26、27日の日本口腔(こうくう)衛生学会で報告する。

 虫歯の初期状態にある64人にフッ素入り歯磨きを1日2回、1年間使ってもらい、87.5%にあたる56人に改善効果が見られた。虫歯は歯の中のカルシウムが溶けて結晶が崩れる状態をいうが、溶けたカルシウムがフッ素で再び結晶化した。

 フッ素は自然界にある元素で、海藻などにも含まれており、同社によると、日本の歯磨き製品の8割強にフッ素が入っている。厚生労働省の通知でフッ素の濃度には上限があるが、同社は「フッ素が歯に浸透しやすい商品を開発していきたい」としている。