歯の治療を怠って虫歯になったり、ひどくなったり、歯周病がひどくなったりすると、例えば肺炎、心臓病、関節炎、妊婦さんであれば早産などの全身に影響を及ぼすという事が知られています。

統計によると、日本人は80歳で自分の歯は8本（平成11年・厚生労働省調べ）しかのこらないそう。予防怠ると全く残らないかも！
明日、6月4日虫歯予防の日。ということで、今日は痛くない虫歯治療から、ゴージャスな歯のエステまで知って得する最新歯科事情をお届けします！

取材した女性は、妊娠7カ月の妊婦さん。身重の体にもかかわらず、虫歯でもないのにせっせと歯医者さんに通っているのです。その理由は、「子供にうつしたくないから」。

虫歯をつくるミュータンス菌は、主にお母さんから子供にだ液を介してうつるという風に言われています。実は生まれた時、赤ちゃんは全く虫歯菌を持っていないのです。でもお母さんが菌を持っていると、食事をしている時、冷ましてあげたり、くだいてあげたりする時うつるといわれています。歯がそろい始める1歳7ヶ月から2歳7ヶ月までの間が一番虫歯がうつりやすい時期なんです！！

Ｑ：歯医者のイメージは？
「恐い　音が恐い」
「歯を削る音がやっぱり恐怖感がありますね」

虫歯治療で嫌なのは、音や痛さ。でも、最先端の現場では事情が変わってきています。

★レーザー治療
今注目の最新虫歯治療は、レーザーによるものなんです。
レーザーは音がしない、ひびく振動が少ない。今までの治療より痛みはかなり少ないのです。

まだ治していない歯があった堤さんが体験！従来の虫歯治療では余分な所まで削っていたのが、このレーザーは虫歯部分にしか反応しないため、患部だけを完ぺきに取り除けるのです。

堤さんの治療を終えての感想は・・・
「爪楊枝でカリカリッとしているイメージで気持ちよく治療を受けることができました。」

日本一虫歯の少ない小学校があるらしい！？というそんな情報をもとにうかがったのは、香川県の仁尾町立仁尾小学校。
校長室には、歯科保健最優秀校の表彰状が！この学校では全校生徒の口腔内写真を撮ってケアの資料にしているほか、月1回の歯科衛生士による歯磨き指導という徹底ぶり。

でも一番の予防策として行っているのが“フッ素洗口”。この学校では地元の歯医者さんの指導の下、毎週水曜日、全校生徒にフッ素が入った水を配って口の中を洗浄しているんです。
フッ素洗口をすることによって本当に虫歯が激減したのだそうです。
平成8年から始め、6年生の例だけを見てみても年を追うごとに激減！！

Ｑ：フッ素とは？
「フッ素というのは自然界にも含まれており、ビタミンやカルシウムなどと同じ栄養成分のひとつなんです。」

フッ素が歯の表面に取り込まれることによって歯の性質が強くなり、虫歯になりにくい歯に変えることができるのです。

★ことぶきわたなべ歯科医院
虫歯の予防に力を入れているのは学校だけではありません。虫歯予防専門の診察室を設ける歯科医院も最近増えてきているのです。
こちらの歯科医院では、フッ素を直接歯に塗ることでより虫歯予防効果を高めていました。

★弘前学園秩父幼稚園
こちらの幼稚園では虫歯予防のために食事の後、必ずキシリトール入りのガムを配っています。食事が終わったら1人1つずつガムを取り、椅子に座って数分間噛むように指導したところ、キシリトール入りのガムで予防始めたころに比べて園児の虫歯の数が激減したのだそうです。

Ｑ：キシリトールの効果とは？
大きく分けると3つあります。
（1）虫歯菌を弱めてしまう。虫歯になりにくい虫歯菌にしてしまう。
（2）歯をかたくする。フッ素と同じように歯をかたくする効果がある。
（3）3つ目の効果は味に特徴がある。樹木から採れる天然甘味料。

※キシリトールは摂り過ぎるとお腹を下してしまうので、ガムの食べすぎには注意しましょう！

成人の虫歯発症率を日本と韓国で比べたところ、日本は年を追うごとに数が増えていますが、韓国では60歳でも11本と日本の20歳代と変わりません。韓国では国の方針で水道水にフッ素を混ぜているんだそうです。

フッ素に関しては、薬局でもスプレータイプのものや、ジェル状になっていて歯に塗るものも売られています。

★クリニーク　デュボワ
この歯科医院があるのは、帝国ホテルプラザの中。患者に歯医者に来ていることを意識せずリラックスしてもらおうと、雰囲気づくりを大切にしているそうです。

診察室も半個室状態。待合い室もサロンと呼ぶこだわりよう。こちらでは患者さんと呼ばずゲストという呼び方をされているそうです。

通常の診療も行いますが、この医院の一番の特徴は、歯を白くしてくれるということ。細かい汚れを取った後、研磨材で磨き、より美しく予防性の高い状態にもっていくのが究極の審美治療なんだとか。

ティースクリーニング（初診25,000円〜）

とはいえ、日頃のケアが大事。基本的には1日3回、毎食後の歯磨きが大切です。

お二人の主婦にご協力いただき普段の歯磨き力を測定。日頃、どのような歯磨きを行っているのかチェックします。

力は200gぐらいがいいとされ、それ以上だとあまりよくないということですが、信岡さんはゴシゴシとちょっと力が入り過ぎ。

鳥海さんは更に力を入れすぎ。余計な力が入るほど効率が悪いのです。

＜正しい歯磨き法＞
1）歯の面に毛先をしっかり当てて動かす。

2）200g前後の軽い力で動かす。
200g以上力が入りすぎると毛先が広がり、汚れも取れません。

磨く順番は、虫歯になりやすい噛み合わせの部分を奥から前へ磨いていくことが大事！こうすることで磨き忘れがなくなるそうです。

次に表面。こちらも1cm幅で小刻みに、磨きにくい奥から順に磨いていきましょう。

表面を磨いたら裏面も忘れずに、同じように力を入れ過ぎず小刻みにすることが大事。

そして、磨くときに注意することが1つ。
あっちこっちに磨いたりするとムラが出てくるので、ご自身で順番を決めて磨くと良いそうです。

※持ち方は、鉛筆持ちか3本持ちで！

◆最新虫歯治療：カリソルブ（薬で溶かす）
※保険はききません！

◆ティースクリーニング
デンタルエステティック「クリニーク　デュボワ」
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ4F
TEL 03-3509-1651
・初診　25,000円〜
※各歯科医によって、治療費は異なります。各自でご確認ください。

◆虫歯予防外来
「ことぶきわたなべ歯科」
東京都台東区寿2-3-6
TEL 03-3845-8020
・予防診療
大人10,500円 /小人8,400円
※かなり予約で混み合っております。予め、ご了承下さい。
※各歯科医によって、治療費は異なります。各自でご確認下さい。

＜キシリトール＞
スタジオで試食したキシリトールは、市販されておりません。
市販や歯科医院で販売している、キシリトール入りガムなどをご利用ください。

＜フッ素＞
フッ素による虫歯予防は、市販のフッ素入り歯磨き粉やフッ素コートジェルを利用するか、歯科医院でフッ素塗布などの治療を受けてください。

◆ライオン商品について
「お客様相談室」　
TEL 03-3621-6611

スタジオディスプレイ：フッ素歯磨き粉での歯磨きの後に・・・更にフッ素で虫歯予防！
・Check-Up foam（泡状）
・Check-Up gel(ジェル状）バナナ・レモンティー・ミント

◆フッ素イオンスプレー（スプレー状）
レノビーゴ（ゾンネボード製薬株式会社）
※お近くの薬局で手に入りやすい品です。
※ライオンの商品ではありません。