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全認可保育所に拡大 4、5歳児のフッ素うがい

(2005/06/24  神戸新聞記事より)
 虫歯予防に効果があるとされるフッ素を使ったうがいが市内の全認可保育所(百七十二カ所)で始まっている。政令市では初の取り組みで、四、五歳児が週二回、フッ素を溶かした水で口をゆすいでいる。モデル実施でも虫歯予防に一定の効果が出ており、市は「幼児期から丈夫な歯への関心が高まれば」と期待している。(三木良太)

 フッ素は歯の表面を酸に溶けにくくするとともに、酸に侵食された部分を修復する働きもあるとされる。大半の歯磨き剤に使われ、国も効果を認めて二〇〇三年にフッ素を使ったうがい実施のガイドラインを作成している。

市は〇一年から市歯科医師会の協力で市内九保育所でフッ素のうがいをモデル実施。〇一年度と〇二年度の五歳児の歯を比べると、四歳でうがいをしていた〇二年度の五歳児の一人当たりの虫歯数が少なかったという。

 このため市は今年二月からフッ素のうがいを全保育所に拡大。永久歯の生え始めに虫歯になる危険が高いため、保護者の同意をとった上、四、五歳児を対象に実施している。

 市立川原保育所では、昼食後、子供たちが溶液の入ったコップを手に並び、ストップウオッチを使うなどして時間を計りながら、ほっぺたを膨らませている。

 市子育て支援部は「家庭と違い、みんなでうがいをすることで習慣化できる。データをとりながら効果も確かめたい」としている