一層の研修を望むところであります。
平成15年2月28日 NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議 会 長 篠原常夫殿 日本歯科理工学会 会 長 西 山 實 印 要望書へのご回答 拝啓 時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 2003年1月17日付けの要望書を拝見いたしました。 本会の歯科器材調査研究委員会の取りまとめました「21世紀における、歯科材料の生物学的安全性についてーとくに内分泌撹乱作用に関連してー」をお読みいただき、有り難うございました。要望書でご意見、ご要望のありました5事項につき、順次以下のとおりにご回答申し上げます。 敬具 |
1.水道水フッ化物添加問題は、科学的な面と必ずしも科学的といえない社会的な面とが複雑に絡み合っているが故に理解しにくいところが多々あります。その内容がどうであれ、それらが情報として流されている現状は認めざるを得ず、それをまず紹介したにすぎません。 2.水道水フッ化物添加問題は、本会の専門範囲を逸脱しているとのご指摘ですが、これは見解の相違と申し上げるほかありません。従来の推進グループ,反対グループの議論は、いずれにしても極端すぎる感があります。水道水フッ化物添加問題のように社会での関心の高い事項については、専門,非専門にとらわれることなく、種々の観点から幅広く議論することが望ましいと思われ、本報告もそうした議論の一部であるとご理解いただければ幸いです。 3.これまで、住民あるいは社会への水道水フッ化物添加に関する情報提供は、必ずしも十分ではなく、また説得力のあるものではなかったと感じています。したがって、今後本会が情報提供を求められた場合には、必要に応じて調査研究のうえ、それに対応する所存です。 4.本報告の内容が不適切に利用された場合には、適切な情報を提供するという観点から、本会としても当然必要な対処をする所存です。もしそうした事例が発生した際には、ご教示いただければ幸いです。 5.「相互の情報交換を行うことができれば望ましい」とのご意見ですが、これは、むし歯予防についての議論を深め、それを一層推進するうえでも有意義なことと思います。 なお、報告書「21世紀における、歯科材料の生物学的安全性についてーとくに内分泌撹乱作用に関連してー」の内容に関するご質問がありましたら、下記の担当までにご連絡いただきますよう宜しくお願い申し上げます。 連絡先: 今井庸二(歯科器材調査研究委員会委員長) 東京医科歯科大学生体材料工学研究所分子制御分野 〒101・0062東京都千代田区神田駿河台2-3-10 TEL:03-5280-8028 FAX:03-5280-8005 E-mail:y-imai.fm@tmd.ac.jp |