第4回南砺市民体育大会剣道競技 
            平成20年(2008年)6月29日 城端中学校体育館

 今年の南砺市体は、城端中学校体育館で、6月29日、昨日の県スポ少大会の余韻が覚めやらぬまま、開催された。
 小学生個人戦は、決勝進出を果たしたのは、2回戦で、優勝候補の山田誠一選手に競り勝って勢いに乗り、続く準決勝でも最近調子を上げている高松明日香選手を破った石井光選手(福光)と、準々決勝で同僚篠原風斗選手に延長で競り勝ち、さらに準決勝では昨日のスポ少小5-6年女子優勝者の藤崎美奈里選手を2回戦で破った吉田康生選手(福野)を身長差に負けず延長で下した澤宗馬選手。決勝では、5年生の小柄同士で一進一退の戦いの中、澤選手は、昨日の場外反則負けの悔しさを晴らすがごとく頑張るも、何本もの有効打と思われるものもあったが旗が上がらず、延長戦に入った。3戦続いた延長戦で、最後に体力的に落ちたところを石井選手に小手を決められ、悔しい次勝となった。しかし、一生懸命に動きを止めず頑張った澤選手に、大きな拍手が起こった。
 中学生は、女子団体が登録が井波中しかなく、団体戦は男子だけとなった。地域のポイントを争うためか、合同チームは無く、少し寂しい開催となった。男子団体は、井波中が3年生中心チームで圧勝。女子個人は、8名の参加しかなく、うち5名が井波で、地区戦で雨野選手(福野)に準決勝で敗れた雪辱を果たした山田千菜都選手と、順当に勝ち上がった山本麻紗子選手の決勝となった。お互いいつもの稽古を思わせる技の出し合う競った試合になり、終盤近く山本選手の面が有効打となった。また、強豪石井和選手(福光)を小手で1本勝した図所郁選手の活躍も目立った。
 男子個人は、井波中が女子同様、ベスト4を独占、金森勝誠選手を破った洲崎貴史選手と、斉藤哲選手を破った松田尚之選手の決勝戦となった。昨日の県スポ少大会次勝の松田選手に対し、洲崎選手は面を先制し、続く惜しい小手も旗が1本しか上がらず、その後は落ち着いた試合運びを行った松田選手が、立て続けに面、小手を決め、逆転勝ちした。
 砺波地区でも、生徒数の減少・少子化で、中学生の剣道人口が減りつつあるが、特に南砺市は目立つ。この大会は井波中が男女とも全クラスを制覇したが、いつまでも井波地域でこういう状態が続くとは限らず、長い目でみた小学生やちびっ子からの人材確保が大事であると感じられた。剣道のもつ、青少年育成や社会教育面での役割は大きいことは明らかであり、「礼に始まって礼に終わる」武道としての今後の取り扱い方を広められるよう、指導者の先生に積極的に援助できるような環境作りも必要だと感じられる。(評:山本武夫)
大会成績
 小学生個人 澤宗馬 次勝(3勝)、 高松明日香 3位(3勝)、 篠原風斗 ベスト8(2勝)、 
          野原果鈴 2回戦進出(1勝)、山田誠一・青山若葉 2回戦敗退、 藤崎真奈里・青山萌 1回戦敗退  
 中学生男子団体 井波中(松田・図所・斉藤・金森・洲崎) 優勝
         個人 松田尚之 優勝(4勝)、洲崎貴史 次勝(4勝)、斉藤哲・金森勝誠 3位(3勝)、青山虹 ベスト8(2勝)、図所大地 2回戦進出(1勝)
      女子個人 山本麻紗子 優勝(3勝)、山田千菜都次勝(2勝)、山田晴子・図所郁 3位(1勝)、水口妃奈 1回戦敗退
 【参考】一般団体 井波(辻村・野村・荒木・松岩・山下) 次勝
         個人 荒木拓真 3位、山下泰史・野村信晴・辻村成之 1回戦敗退

大会成績(掲示板より)

団体戦個人対戦成績

中学男子・・・井波中優勝

準決勝 丸谷 村中 川西 山田 川北 決勝 川合 犀川 杉木 二永 長岡
吉江中  \ △0/0 福野中  \ △0/0
井波中 メメ  \ メコ コド ○7/4 井波中 メメ メド メメ  \ ○7/4
松田 図所 斉藤 金森 洲崎 松田 図所 斉藤 金森 洲崎

一般男子(1本目:太字)

1回戦 濱田 佐藤 浅田敦 斉藤 浅田秀 決勝 湯浅健 工藤 湯浅清 石井 室宮
福野 △1/1 福光 メメ メ反  \ ○6/3
井波 ○4/4 井波  \ △2/0
辻村 野村 荒木 松岩 山下 辻村 野村 荒木 松岩 山下




入賞者を含む記念写真


小学生個人 澤宗馬選手 次勝、高松明日香選手 3位

井波中男子団体優勝 個人松田優勝、洲崎次勝、斉藤・金森3位 女子個人山本優勝、山田千次勝、山田晴・図所3位

小学生個人戦次勝と頑張った澤宗馬選手