井波庄川ロータリークラブ 第1538回例会
卓話「スイス旅行記」 高瀬顕正会員 スライド写真集

(会報掲載、卓話内容)

 日頃から、砺波の登山グループに属し年50回ほど、山登りをしている妻に、年3回ほどお付き合いしていましたが、今回機会を得まして、6月(太子伝前の余裕のある時期)に「ヨーロッパ三大名峰と氷河特急」というパックにのって、スイスに行ってきました。【三大名峰:モンブラン・ユングフラウ・マッターホルン】卓話のピンチヒッターで、あわてて写真を整理しましたが、ご覧ください。
 成田からヒースロー(ロンドン)経由で、スイスの玄関口、チューリッヒに着き、高速道路で、まずは、モンブラン(ヨーロッパアルプスの最高峰:4810)に、向かいました。スイス・フランス国境を超え、登山口となる観光拠点のフランス、シャモニー(標高1042)に着きました。途中、山すそには巨大な氷河も見られました。シャモニーからは、ケーブルで、一気に標高3776mまで上り、そこからエレベーターで、3842mの展望台に着きます。当日は、山すそは曇り空で、ケーブルの窓の外は霧の中で、全く外の景色は見えませんでした。(後から、パンフなどを見ると、外が見えないほうがよかったような、すごい絶壁をケーブルが上ってきていました。多分命が縮んだでしょう。)それが、展望台に着き、そこからモンブラン山頂が待っていたかのような快晴の中、雪を頂いた優雅な姿を見せてくれました。
 続いて、氷河特急に乗ってスイスのインターラーケンに、向かいました。天井の一部も見られるサンルーフ型の車両でした。(氷河特急は、7月に脱線事故を起こし、死者も出ました。)駅の案内には、驚いたことに日本語でも表示してありました。いかに日本からの観光客が多いかということですね。インターラーケン(標高567)からは、スイス名峰(アイガー3970m、メンヒ4107m、ユングフラウ4158)が眺められ、これらの観光拠点になります。
まずは、インターラーケンから、ベルナーオーバーランド鉄道というラウターブルンネン(標高797)行き登山電車に乗ります。山の岩肌に沿ったラウターブルンネンの町はいかにも登山客がここから出発するというような気配のある町でした。ここで、次は、ヴェンゲルンアルプ鉄道という電車で、クライネシャイデック(標高2061)に向かいました。さらに、ユングフラウヨッホ行き電車に乗り換えます。この電車は、シュトルプ式ラックレールと呼ばれる、レールの間に溝の切ってあるもう1本のレール(遊園地のジェットコースターの昇りにあるもの)があって、電車の底の歯車ががっちりかみ合うようになっています。この電車は、ほとんどトンネルで、スイスはこの素晴らしい名峰を観光してもらおうと、第2次世界大戦前に作られています。途中1か所だけ、展望台がある場所で停車しました。そこからは、ほんの少し先に、アイガーやメンヒの頂が見られました。再び電車に乗って、ヨーロッパ最高地点(3454)にある終点、ユングフラウヨッホ駅に着きました。そこからは、氷河の中のトンネルを歩き、展望台に上るエレベーターに乗ります。ちょうどこの時は、展望台からは快晴のスイス名峰が手に取るような近さで見ることができました。下界は曇りで、小雨模様でしたが、山頂付近は快晴で、大変運が良かったです。
 次に、スイスアルプスの女王、マッターホルン(4478)に向かいました。観光拠点のツェルマットは、マッターホルン見物とトレッキング目的で世界中から多くの人が集まります。町の乗り物は、馬車と電気自動車のみということで、環境にも町全体で配慮しています。ツェルマットから、展望台のあるゴルナーグラート(3089)まで、電車に乗りました。はじめは曇り空でしたが、次第に霧が立ち込め、終点ではみぞれ模様でした。展望台(3090)からは、全く何も見えませんでした。やむなく、そのまま電車で始発駅まで、逆戻りしました。午後はフリータイム。当日はサッカーW杯の日本オランダ戦の日。多くの観光客は、テレビ観戦する中、妻と1時間ほどの予定でトレッキングに出ました。(実際には4時間程度になってしましましたが・・・)
 小雨の中を傘をさして歩いて行くうちに、雨が上がりました。多くのトレッカーとすれ違い、笑顔で「ハロー」と挨拶しました。トレッキングコースの道端には花がいっぱい今が満開とばかりに咲き誇っていました。また、少し上ると羊や牛が、カランコロンと“カウベル”つけて花や草を食べていました。そのうち、年配のトレッカーに会い、英語で会話をしたら、もう少し行くとマッターホルンが見える場所に出ると、親切に今いる場所を地図で教えてくれました。そこから、何十分か歩いて、見上げるとなんと、そこにはかすかにマッターホルンが・・・必死にカメラに収めました。ほんの一瞬ではあったが、雲間からその姿を見せてくれました。ほっとした足元には、きれいな青い花が咲いていました。 (資料・スライド・卓話を抜粋:山本)