第32回北信越国体剣道競技
 平成23年8月28日 大町市運動公園総合体育館


 最終戦の全勝対決で、惜しくも敗れて、本大会出場を逃した少年男子チーム


 昨年よりも、確実にレベルアップも、惜しくも4位の少年女子チーム。来年に期待したい。
 昨年の、富山開催の北信越国体は、猛暑の中、冷房の効かない庄川体育センターだったが、今年は、山紫水明、山川の大自然に恵まれた信州大町で涼しい環境の中で開催されました。 
 今年の大会で、県勢は昨年より大健闘、特に少年男子は、本大会出場まであと一歩に迫り、応援席も最高潮に盛り上がりました。
 最初の景気づけは、成年女子が第1試合に接戦をものにし、幸先よい1勝をもたらしました。その後も、先鋒、中山愛選手が3勝と、素晴らしい牽引を果たしましたが、新潟・石川の強豪を崩せず、4位に終わりました。
 少年男子は、初戦、地元長野を、4−1で下して勢いに乗り、石川・福井をそれぞれ4−1,5−0と退け、3勝同士の新潟と本大会出場をかけることになりました。このチームは高校3年生が、富山全中世代のため、強化されてきた中心メンバーということもあり、ほとんどが県内に残って、今回のドリームチームになりました。多くの声援を受け、最後の新潟戦は、ここまで無敗の先鋒矢野選手が破れ、続く、同じく無敗できた次鋒吉田選手は期待通り勝って、タイに戻しました。中堅岡野選手は、新潟の強豪吉田新選手を崩せず敗れ、副将のここまで無敗の木倉選手に期待をかけることになりました。一人2年生ながら頑張ってきた木倉選手は、面を先行されるも、小手を返し、応援席一同大拍手、逆転に望みをつないだが、仕切り直しの直後に相手石田選手に胴を決められて、富山県の敗退が決まりました。しかし、昨年の5位(0勝)から、ここまで頑張った選手に大いにねぎらいの拍手を送ります。来年も期待します。
 少年女子は、開幕戦新潟ー石川戦が新潟が3−2で辛勝して、初戦となった富山県チームは、この必死の石川と対戦しました。先鋒山本選手は、長い延長戦で必死の攻防を繰り返し、手数で上回るものの決定打がなく、相手鮒田選手が、狙った小手に旗2本の微妙な判定ながら破れ、このまま石川勢を勢いに乗せる結果になりました。次鋒の高山選手、中堅の山田選手も敗れ勝敗は決しましたが、副将久木田選手は、高校北信越の覇者、森田選手に果敢に挑み、延長の末、小手を決めて、富山県の意地を見せました。続く大将の藤村選手は、インターハイ個人ベスト16の勢いそのままに、石川の大将澤田選手を圧倒、面で下しました。これが富山県勢の踏ん張りの始まりでした。続く地元長野戦は、応援の圧倒的な違いに戸惑いながらも、先鋒山本選手が、延長の末、山越選手を面で下し、中堅山田選手の勝利で、大将戦に望みをつなぎ、ここでも藤村選手が、長野の大将倉田選手を圧倒、延長に入り、面で下しました。続く、福井戦は、先鋒山本、副将久木田選手の踏ん張りで、またまた大将の藤村選手に期待がかかりました。ここでも福井の大将堀選手を面で破り、この時点で、福井を除く、4チームが2勝1敗に並びました。最後の長野ー石川戦の結果によっては、最終戦の新潟戦に勝てば本大会出場もあるだけに、こちらの女子の応援席も大いに盛り上がりました。しかし、石川が4−1で、長野をくだした時点で、石川の勝者数がトップになり、昨年に続く本大会出場が決まりました。
 それでも、新潟戦に何とか勝ちたいと頑張りましたが、中堅山田選手が一矢を報いただけに終わり、結果的には、昨年と同じ4位でした。しかし、内容的には昨年と全然違う上位での活躍に、来年に期待するものが大きいと感じました。
 高校生の暑い夏、選手諸君、インターハイに続く、遠征でお疲れさまでした。女子は富山北部単独チームの編成でしたが、2年生がそれぞれ2勝を挙げるなど成果もみられました。県内の有力選手の今後の活躍も併せて期待し、ドリームチームで本国体を目指すよう、頑張ってほしいものです。男子は、木倉選手や補員でサポートした篠原選手など、2年生諸君の来年に期待します。(山本武夫)




【富山県選手団の成績】
成年女子・・・富山は、1勝3敗で、4位

1試合 細川 高嶋 道内     2試合 中山 奥村 尾山     3試合 滝下 千葉 岩脇     4試合 中山 奥村 尾山  
福井     メ    △1/1   富山  コ     △1/1   石川  メ  メメ  コ  ○4/2   富山      メ  △1/1 
富山   メ    メ ○2/2   新潟     コ ドメ  ○3/2   富山     △3/1   長野 メメ  メ    ○3/2
  中山 奥村 尾山       清水 荒川 渡邊       中山 奥村 尾山       南島 須坂 澤田  


少年男子・・・富山は、3勝1敗で、惜しくも2位。あと1歩のところで本大会出場を逃す。

1試合 中島 石坂 小泉 小宮山 石山     2試合 矢野 吉田 岡野 木倉 末上     3試合 楠田 小出 渡邊 末本 増田     4試合  矢野 吉田 岡野 木倉 末上  
長野       メ     △1/1   富山  メメ   ド    メ  メ △5/4   福井  メ      メ    △1/0   富山     メ    コ   △2/1
富山   メメ  コ     メコ    メ  ○6/4   石川      ド     ○2/1   富山  メ  メ  メ  メ  メ  ○7/5   新潟   メ    メ ド   メ ○5/4
  矢野 吉田 岡野 木倉 末上       西谷 塩谷 枡田 高島 坂口       矢野 吉田 岡野 木倉 末上       皆川 中山 吉田 石田 内藤  

少年女子・・・富山は、2勝2敗で、4位。途中までは、本大会出場の可能性を秘めた戦いが続きました。昨年よりも、上位で戦える戦力になってきました。
 女子総合成績

1試合 山本 高山 山田 久木田 藤村     2試合 山越 小島 青木 古畑  倉田     3試合 山本 高山 山田 久木田 藤村     4試合 丸山 若林 佐藤 熊谷  関   
富山         コ   コ △2/2   長野    メ    メ   △2/2   富山  メメ     メメ  メ ○5/3   新潟   ド  ド   ドメ   メ ○5/4
石川   コ コメ   メ     ○4/3   富山   メ    メ    メ ○3/3   福井     メ  コ     △3/2   富山       ド     △1/1
  鮒田 岡田 山本 森田  澤田       山本 高山 山田 久木田 藤村       富永 柳原 岡本 川島  堀        山本 高山 山田 久木田 藤村  

大会成績【掲示板より】


 昨年の福井県に代わって、地元長野県の本大会出場。

 前回の福井県に代わって、今年は新潟県が本大会出場。

 昨年に続く、石川県の本大会出場。

大会の様子(スナップ写真)


閉会式の様子。
 
 開始式の、富山県選手団。
 
 試合開始!手前が少年女子、真ん中が少年男子、奥が成年女子の3コートで開始。
 
 
 この大会に出場の、井波っ子集合!(篠原君を入れ忘れました。<m(__)m>)