挨    拶


佐賀県               
健康福祉本部長  重藤 和弘  

 「第28回むし歯予防全国大会」がこの佐賀県で開催されますことを心から歓迎申し上げます。
 さて、21世紀における国民健康づくり運動として「健康日本21」が平成12年度から開始され、9つの領域の一つとして「歯の健康」が位置づけられました。
 さらに、昨年5月に健康増進法が施行され、歯の健康保持をはじめとする国民の健康増進のための基本方針が示され、地域歯科保健の取り組みがますます重要になってまいりました。
 佐賀県におきましても、「佐賀県歯科保健計画(ヘルシースマイル佐賀21)」を平成12年3月に策定し、県民のすべてが口腔の健康を保持し、食を楽しみながら「8020」を達成することにより将来にわたって豊かな生活の確保を目指しているところです。そのためには、古い概念にとらわれず、正しい情報に基づいて一人ひとりが考えて行動できるよう自己管理能力の向上を図るとともに、それを支援する地域の環境整備が必要と考えております。
 今回のテーマ「温故知新」は、本県から提案させていただきました。「古い事柄も新しい物事もよく知っていて初めて人の師になるにふさわしい」という、論語(為政)に出てくる言葉です。
 本県では、幼児のむし歯が多い現状から、平成11年度からむし歯予防に効果的なフッ素の応用を進め、確実な効果をあげてまいりましたが、まだまだ住民の方々に十分理解されているとは言えません。
 この全国大会を機会に、フッ素によるむし歯予防の始まりからもう一度じっくり勉強したいとの考えから、今回のプログラムを組んでいただきましたので、その成果に大きな期待を寄せております。
 なお、本県は世界に誇れる“陶磁器の里”として知られておりますし、また、本日は日本三大松原の一つに数えられています“虹の松原”の中の会場で開催されております。この機会に是非、佐賀県そして唐津市の自然と文化を楽しんでいただければ幸いに存じます。
 最後に、本大会が実り多いものとなりますよう祈念いたしましてごあいさつといたします。