挨    拶


第28回むし歯予防全国大会     
社団法人 佐賀県歯科医師会
会 長  寺尾 隆治  

 第28回むし歯予防全国大会が開催されるにあたり、ご来賓各位ならびにご出席いただきました皆様に心よりお礼申し上げ、一言ご挨拶を申し上げます。
 佐賀県におきましては、3歳児の一人平均むし歯数が平成3年度よりワースト1の記録を続けておりました。そのため、県では平成11年度より「乳幼児歯科保健緊急対策事業」を立ち上げ、市町村でのフッ素塗布事業及び保育所・幼稚園でのフッ素洗口事業を私共歯科医師会や薬剤師会、歯科衛生士会と連携しながら推進してきました。
 その成果が実りおかげをもちまして、平成13年度には10年間続いたワースト1を返上することができ、平成14年度にはワースト6位と着実に洗口事業の効果が出てきております。
 昨年施行されました「健康増進法」の基本方針の一つに歯の健康保持が明示されておりますが、8020運動を達成するためには幼児期から学童期における歯の健康管理は必要不可欠であります。現在、歯科治療も少しずつ予防にシフトしつつあります。そのなかでフッ化物の応用は大きな役割を担っていることは言うまでもありません。
 現在、佐賀県では307施設で24,558名の子供たちがフッ化物洗口を行っており、関係者各位のご努力によりこれからも少しずつ増えていく傾向にあります。今後とも、佐賀県歯科医師会は口腔の専門団体として、歯科医学的根拠に基づいたむし歯予防の実践を、行政と共に推進していく所存でありますので何卒宜しくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、本大会を開催するにあたりご尽力いただきました境会長様をはじめ関係者の皆様方に感謝と敬意を表すると共に、益々のご健勝を祈念いたしましてご挨拶といたします。