朝日新聞1面で水道水へのフッ素添加を容認厚生省の報道(しかし・・・)

虫歯予防   水道水へのフッ素添加を容認 厚生省方針  住民合意を条件に

(よく読もう,この裏を・・・)

この記事が出たときは,やったという気持ちであった。

3大紙で,朝日がスクープした形であったが、よくよく,推測すると,朝日新聞は,フッ素研究会が19日に行う反対派の集会の情報をキャッチしていて,たまたまこの情報を得て、書いたものであろう。なぜなら、この記事の中にある、むし歯予防や安全性の議論が起こりそうだと決め付けている点が,物語っている。

また,この記事にも,3文週刊誌がごとく、事実無根を検証なしに書いて,厚生省当局を混乱させた犯罪的行為が一つある。

「厚生省は17日までに,水道水へのフッ素添加を容認する方針を決め,関係自治体などに伝えた。」という部分である。

当日の厚生委員会質疑記録のどこを取っても,それが出ていないし,厚生省に尋ねてもそう答えるはずがない。恐らく,フッ素研究会から情報を得て書いたものと考えられる。

この記事から,もう1つ読み取れるには,反対派の意見を議論に加えて,世論を煽ろうとしている点である。いまさら,賛否両論を唱え,間違ったものでも構わず,同じ土俵にあげたがる、似非ジャーナリズムの魂胆が見え見えである。

日本歯科医学会は,フッ素に関する膨大な研究から、安全性と効果については、もはや議論はないと断定している。科学的な実証がなされ,少なくとも今の日本で,進めるに障害になる医学的,歯科医学的問題点はない。政治的,社会的な問題だけである。それは,国,歯科医師会,大学が,こぞって積極的に進めてこなかったという点である。

このまま,朝日が反対運動に荷担して行けば,今まで築いたものが一気に崩れるであろう。なぜなら,アメリカでは,この問題は、すでに「公共の福祉」に反する活動の1つに挙げられるいるからである。大勢の国民がフッ素に関して正しい情報が与えられ,健康を望む選択をして行く時に,朝日のような行動は,あきらかに国民にマイナスになるからである。

水道水に適量のフッ素を添加されている地域では、本当にむし歯が過去の病気であるからである。(山本武夫)

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 フッ素(フッ化物)が歯の表面を強くして虫歯を予防する効果があるとして厚生省は17日までに、水道水へのフッ素添加を容認する方針を決め、関係自治体などに伝えた。地元住民の合意を条件とし、水道水質基準の範囲内での添加に限定する。

厚生省はフッ素による予防効果を認めてきたが、水道水への添加については、高濃度のフッ素による「斑状歯(はんじょうし)訴訟」などを受け、慎重な態度をとってきた。歯科界でも長く安全性をめぐって意見が戦わされてきたなか、「容認」に転じたことは、虫歯予防や安全性などを巡って議論が起こりそうだ

 今夏、水道水にフッ素を添加したいとする沖縄県内の村の要望を受けた厚生省が、検討を進めていた。

 フッ素は自然界に存在し、海水やお茶、魚などにも含まれる。米国では1945年から虫歯予防のため水道に添加されるなど、1ppmほどでは虫歯予防に効くとされる。米国市民の6割がフッ素入りの水道水を飲むなど38カ国で添加されているという。

 日本でも、日本歯科医学会は昨年末「虫歯予防のためにフッ素利用を推奨する」との見解をまとめた。

 世界保健機関(WHO)は69年、水道水へのフッ素添加などフッ素利用の推進を決議し、日本政府も賛同している。

 日本ではフッ素を歯の表面に塗ったり、添加した水でうがいしたりする予防法が勧められており、虫歯になりやすい子に限って保険適用もされている。

 一方で2ppm以上を長期間飲んだ場合は歯の表面にしみができる斑状歯、8ppm以上で骨に異常がでる骨硬化症がみられるという。

 兵庫県宝塚市では71年、この斑状歯の多発が問題化。水道水源である六甲山系の水に水質基準を上回るフッ素が含まれていたためと分かり、同市が治療費を負担する措置をとった。さらに、「審美眼上の問題が残った」とする損害賠償訴訟まで起きた。

 歯科医師の中には根強い有害論を唱える人もいる。発がん性の疑いなど健康への影響を心配する市民団体の動きもある。これを受けて厚生省は、一律供給する水道水について態度表明を見送っていた。

 現在、フッ素の水質基準は0.8ppmで、これまで基準以下での健康被害の報告はないという。

朝日は新聞で反対論争を,引き出そうと躍起になっている。

12月1日,TVのモーニングショーにまで、コメントしている。正確な事実を検証せず、3面記事と同じ扱いにして関心を引こうとしている。

かっての反対運動を再燃させ,日本国民の健康回復をさらに後退させようとしている。

決して,ひるむことなく,朝日を正していかねばならない。(山本武夫)