2003年 FAO/WHO 歯科疾患予防の勧告
(原著)『WHOテクニカルレポートシリーズ916 食事、栄養および慢性疾患予防』 【国連食糧農業機関/世界保健機関の共同報告書】WHO(世界保健機関) ジュネーブ2003年 東北大学医学部坪野吉孝教授翻訳 このページは、坪野教授の了解を得て「5.6 歯科疾患予防の勧告」から抜粋しました。(NPO法人日F会議:葭内、田浦) |
原著・翻訳文をご覧になりたい方は、下記をご覧下さい。 ・原著(English) WHO Terminal report series 916 "DIET, NUTRITION AND THE PREVENTION OF CHRONIC DISEASES" Report of a joint FAO/WHO Expert Consultation ・翻訳著 WHOテクニカルレポート916 「食事、栄養および慢性疾患予防」【国連食糧農業機関/世界保健機関の共同報告書】 |
(抜粋)上のレポートの「フッ化物の影響」「歯科疾患予防の勧告のまとめ」を下記に掲載します。
(追加)さらに、「5.7 骨粗鬆症予防の勧告」から、「フッ化物と骨粗鬆症の関係」の抜粋も掲載します。
フッ化物の影響 (Word File:21KB) |
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2003年 FAO/WHO 歯科疾患予防の勧告 (Word File:22KB) (まとめ) |
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フッ化物と骨粗鬆症の関係 (Word File:26KB) 椎骨および股関節の骨折発生率は加齢とともに関数的に増大する。骨粗鬆症の骨折は高齢者における罹患率および障害の主な原因で、股関節骨折は早期死亡をもたらす。このような骨折は世界的に医療サービスのかなりの経済的負担になる。(中略)食事と骨粗鬆症との関連は中等度にすぎないが、高齢者がビタミンDとカルシュウムを同時に十分摂取する場合、リスクを低下させる;高齢者ではカルシュウムおよびビタミンDの役割を別々に裏付けるおそらく確実な根拠がある。(後略) フロリデーションの濃度では図表にあるように「骨粗鬆症の骨折」と「フッ化物」の関連性がないことが、「おそらく確実な根拠(Probable)」として下記出典に記載されている。 骨粗鬆症による骨折に対する食事に関連する根拠の要約(下表)
a高い骨折発生率の母集団のみである。50〜60歳でCa少量摂取および/またはVDの状態が不良な男女に適用される。 bフロリデーション濃度
◆ 出典 WHOテクニカルレポートシリーズ916(ジュネーブ2003年)食事、栄養および慢性疾患予防 5.7 骨粗鬆症予防の勧告 |
(補足)
現在、栄養界は国立健康・栄養研究所を中心に「栄養情報担当者(NR)という健康・栄養食品アドバイザーリースタッフ」づくりを始めています。
「いわば健康食品」による健康被害という笑えない現実を「科学的に評価できる人々」をつくろうという動きです。この方面の歯科界教育が必要と思います。 詳しくは「健康・栄養食品アドバイザースタッフ・テキストブック 第一出版」 2700円をどうぞ。(旭川市 葭内顕史)