3月13日、富山県歯科医師会代議員会、「藤井弘富山県歯科医師会会長辞任表明」

 

昭和54年以来、九期22年の長きにわたり、富山県歯科医師会会長として務めてこられました、藤井弘富山県歯科医師会会長が平成12年度富山県歯科医師会定時代議員会の席上、「病気療養中で回復につとめてきた。しかし、これ以上職務を遂行出来ず、任期途中で申し訳ないが、会長職を3月31日を持って辞したい。」と、発言され、会長のご功績を称えつつ、了承されました。

藤井会長は、平成5年の富山県口腔保健センターの増改築に伴う、新センター建設にあたり、当時の県厚生部長、吉田哲彦先生と、富山県のためになる制度をと、一緒に検討され、「富山県歯科保健計画」を策定することを企画されました。

以後、富山県歯科保健医療総合センターを新築するにあたり、富山県歯科医師会の組織を改変し,公衆衛生部を小児・学校歯科保健部、成人・産業歯科保健部と高齢者歯科保健部に改変、平成7年に策定されました「富山県歯の健康プラン」に県とともに車の両輪のごとく取り組む姿勢を明確に打ち出されました。

中でも、「富山県歯の健康プラン」を、管理して行く、富山県歯科保健医療対策会議の会長として、県民の歯と歯肉の健康を守るため、富山県の歯科保健医療を総合的・体系的に進める努力をされました。そして、特筆すべきは、重点ライフステージの小児のむし歯予防対策として、フッ素塗布やフッ素洗口のフッ化物利用を進められました。

現在、平成12年度で、計画終了し、次年度より新プランが始まります。これまでの事業の結果、フッ素の利用により、小児のむし歯が着実に減ってきております。藤井会長の先見の明が、将来にわたって県民に口腔の健康の保持増進という多大な実益をもたらすことでしょう。市町村に補助金をつけて、実効ある全国的にも優れた富山県歯の健康プランを企画された藤井会長に心よりその功績を称えたいと思います。

長い間のご指導に感謝しつつ、今後のご療養に一層気を配られんことをお祈りいたします。(山本武夫)