香川県フッ素利用を推進する会の発会式 2001年1月18日

2001年1月18日(木),いよいよ四国にも本格的な,水道水フッ素添加を目指す組織が正式に発足しました。

事務局の浪越先生からの案内の書面や,当日の四国新聞の記事をご紹介して、会の目指すべき意義を多くの香川県民,あるいは、国民が少しでも理解されることを念じ,会が発展し、周囲の地域にまでいい影響が及ぼされることを期待します。

この日は,昨年7月18日、山下文夫先生が亡くなられて、ちょうど半年経った日です。これも,何かの縁があるような気がします。長崎フローデーション協会やフッ素利用を進める女性の会など,故山下先生のゆかりの会が,どんどん活動の輪を広げて行って欲しいものです。

(山本武夫)

 

『香川県フッ素利用を推進する会』 発足会・記念講演会の御案内

日時  平成13年1月18日(木)午後3時より

場所  香川県歯科医師会 西館 3階

記念講演会     演題『アメリカの歯科保健対策―フッ素利用を中心に―』

    講師 島根県健康福祉部健康推進課   梶浦 靖二先生

 

 平成11年12月に日本歯科医学会の「フッ化物検討部会」が、「口腔保健とフッ化物応用」の答申をまとめ、フッ素の有効性と安全性が追認されました。また平成12年11月には厚生省が住民合意を条件に水道水フッ素化を容認し、12月6日には自治体の技術支援の要望があれば、地元歯科医師会等の理解等を前提に、歯科保健行政の一環として応じるとの文書が、厚生省から日本歯科医師会宛に提出されました。国会議員の間にも「子供の歯を守る会」が発足されるなど、国民のフッ素利用に対する関心も高まっています。そこでこの度、医療従事者、行政関係者、さらに一般市民にもフッ素に対する正しい情報を伝え、より効果的なフッ素利用を推進していく必要があると考え、『香川県フッ素利用を推進する会』が発足することになりました。この会は「地域のすべての人々の口腔健康の向上をめざし、生涯を通じてのむし歯予防のために、科学的根拠に基づいた フッ素利用の実施に向け活動を行うこと」を目的としております。

 講演会には、平成12年6?7月アメリカ合衆国において、上水道フッ素化を中心とした歯科保健対策の研修に参加された島根県健康福祉部健康推進課の梶浦靖二先生をお招きし、現在のアメリカの歯科保健対策とともに、日本における今後のフッ素利用法などについて御講演いただく予定です。

 会員の職種は問いません。一人でも多くの方にご参加いただければと考えております。発足会、講演会に参加を希望される方、入会を希望される方は、FAXまたは郵便にて平成13年1月6日までに、『香川県フッ素利用を推進する会事務局』までお知らせ下さるようお願い致します。               

 香川県フッ素利用を推進する会   会 長   西岡 忠文

         『香川県フッ素利用を推進する会』事務局         

         〒769―1403 香川県三豊郡仁尾町仁尾丙729―1 

                     浪越歯科医院内     FAX 0875-82-5558

  香川県フッ素利用を推進する会の発会式について、四国新聞本日(1月19日)朝刊で報道                     

フッ素でむし歯予防 県内の歯科医師ら 啓発へ推進会を発足

むし歯予防に大きな効果があるとされるフッ素の有効活用を促す『香川県フッ素利用を推進する会』(西岡忠文会長)が18日発足した。

高松市錦町の県歯科医師会館で開かれた発足式では、行政関係者や学校教諭、専門学生ら約100名がフッ素の効果について理解を深めた。フッ素はむし歯予防に効果があるとされ、昨秋には厚生省が水質基準の範囲内での水道水へのフッ素添加を容認する方針を打ち出した。

こうした世論の高まりを受け、県内の歯科医師らが同会を立ち上げた。今後は会報を発行するなど県内全域で本格的な普及活動に乗り出す。発会式では、西岡会長が「健全な歯を保つことが人生の楽しみ、生きがいにもつながる。これからフッ素利用の啓発に努めたい。」と挨拶。県内在住の歯科医師3人がフッ素利用の現状を報告した。その中で、「日本のフッ化物応用は遅れている」「先進国と比較したとき、日本の歯科医療に最も重要なものがかけている。それがフッ素だ」などと指摘。

続いて、上水道フッ素化の先進国・米国で歯科保健対策研修に参加した島根県健康推進課の梶浦先生が「アメリカの歯科保健対策 フッ素利用を中心に」と題して講演した。