「利賀村の水道水へのフッ素添加 判断するのは市町村」と、県の考え

富山2月定例県議会 厚生環境常任委員会(2001年3月22日)より

県議会の厚生環境常任委員会にて、社民党の小川晃議員が質問。県が「富山県歯の健康プラン」の中で進める学校などでのフッ化物利用についてや、先に話題になった利賀村の水道水へのフッ素添加について、懸念の意を表わし、県側に答弁を求めた。

これに対して、厚生部林健康課長は、学校でのフッ素洗口については、安全で、かつ、むし歯予防効果もかなりみられることを挙げ、さらに推進をして行くことで理解を求めた。

また、利賀村の、水道水へのフッ素添加については、世界三十六ヶ国での成功例やWHOなどが推奨していることを紹介し、厚生労働省の見解を尊重した上「実施にあたっては関係者の同意は必要だが、判断するのは市町村」との考えを述べた。また、市町村からの要請があれば、技術的・専門的な支援をすると答えた。

富山県内のフッ化物利用は着実に伸びており、現在策定中の新しい「富山県歯の健康プラン」の中でも、県は引き続き「市町村パーフェクト作戦事業」を継続して行く考えであり、その基本であるフッ化物応用が大事な健康政策の1つであることを強調した。

 


(2001年3月23日 金曜日 北日本新聞掲載記事より)


2001年3月23日 富山新聞掲載記事内容

県議会厚生環境常任委員会(抜粋)

 小川晃氏(社民)は虫歯予防として、水道水にフッ素を加える子との安全性を問うた。林健康課長は、世界三十六ヶ国での成功例やWHOなどが推奨していることを紹介し、市町村からの要請があれば、技術・専門的な支援をするとした。