韓国水道水フッ素濃度適正化20周年記念式典

2001年6月5日釜山で、6月7日ソウルで、それぞれ開催されました。日本からは、境脩前福岡歯科大学教授が招待講演をされ、晴佐久悟先生が日F会議の代表で参加されました。ここに速報致します。

詳しくは、後程お知らせします。


韓国水道水フッ素濃度適正化20周年(2001年6月5日釜山)

韓国水道水フッ素化事業20周年記念行事が、6月5日には釜山で開催されました。日本からも境 脩 先生が招待講演をされました。釜山大学歯学校の金鎮範教授から「水道水フッ素化事業要求(促求)文」が送信されて来ましたので、紹介致します。

水道水フッ素化事業要求(促求)文

 健康な身体と精神によって健康な社会に生きる権利は、すべての人々が享受できる基本的な権利であります。個々人の健康は個人の努力だけで守るのは難しく、疾病予防のために公衆衛生事業を行うことによって国家と社会が共同責任を認識して努力する際に、これが保障されるのです。

 公衆衛生事業の中で、水道水フッ素化事業が20世紀に人類が達成した公衆衛生分野の10大業績(米国)に選ばれました。水道水フッ素化事業は効果的、安全、かつ経済的なむし歯予防方法であり、わが国国民に蔓延するむし歯を半減できる主要なむし歯予防事業であります。ここ20年間にわが国の国民のむし歯が5倍に増加した事実と65歳以上高齢者の半数は入れ歯を余儀なくされている事実から見ても、むし歯は国民の大多数に襲いかかるやっかいな疾病であります。このことは、いかに国民に水道水フッ素化事業が必要であるかを雄弁に物語っています。

 すべての人々、特に自力で成果生活することの困難な障害者、保護施設での生活を余儀なくされている子供たち、共働き世帯の子供たち、身寄りのない高齢者たち、低所得者労働者たちはこの瞬間にもむし歯の苦痛に耐えかねて歯科医院を訪ねなくてはなりません。50年以上の歴史のある水道水フッ素化事業の効果と安全性は世界保健機関(WHO)など世界的権威のある保健医療機関がお墨付を与え、推奨しています。

 2001年は、わが国で水道水フッ素化事業の20周年記念の年にあたります。この20年間で、わが国においても、水道水フッ素化事業の効果と安全性が十分に検証され、今では総人口の15%がフッ素の調整された水道水を飲用しています。ことに、本事業は1981年の鎮海市と1982年の清州市におけるモデル事業に端を発し、1994年以降は全国各地に拡散してきた事実は、各地域で健康権の実現のために水道水フッ素化運動を繰り広げる先進的な歯科医師と市民団体の献身的な努力に依るものであります。

 昨今健康の自己責任が強調されていますが、水道水フッ素化事業は地域住民すべての口腔の健康を守る一番重要で、かつ必須の公衆衛生事業であります。われわれは本日、韓国水道水フッ素化事業の20周年にあたり、釜山市民の健康権に対する熱望を結集して市民すべての口腔の健康を守るために早急に水道水フッ素化事業を実施するように釜山市に要求致します。

 2001年6月5日 

韓国水道水フッ素化事業20周年記念釜山大会要求文

画像ファイル(金鎮範釜山大学歯学部予防歯科学教室教授提供)

1.金鐘培ソウル大学教授の座長で国際学術大会の進行

2.境脩先生の講演

3.李京浩保健福祉部次官の挨拶

4.街頭キャンペーン(左から2番目:文 大韓口腔保健学会長、左から4番目:鄭 大韓歯科医師協会副会長)

5.街頭キャンペーン(左から2番目:境脩先生)

6.街頭キャンペーン(歯科衛生士科学生)

7.水道水フッ素濃度適正化支持署名コーナー

8.水道水フッ素濃度適正化シュプレヒコール