200265日 西日本テレビ 放映

 
広がる フッ素でムシ歯予防」

女性アナウンサー(Fア)「歯の衛生週間が始まっていますが、フッ素を使ったムシ歯予防が少しずつ広がりを見せています。フッ素の効果に注目してみました。

   背景:仁尾小学校でのフッ素洗口のようす

 香川県仁尾町の仁尾小学校、全校児童350人余りが毎週水曜日の朝、日課にしていることがあります。

   テロップ:フッ素洗口

フッ素洗口です。濃度0.2%のフッ素溶液10mlを口に含み、1分間うがいをします。平成8年にスタートしたこのごく簡単なムシ歯予防が効果を発揮、平均で3本前後だった6年生のムシ歯がわずか1年で2本にまで減り、今では0.5本を下回っています。

   テロップ:6年生の虫歯数(一人平均)

         平成8年    平成14

          2.75本  →  0.44

仁尾小学校 大浦 茂校長「ムシ歯のデータを見ますと、やはり毎年、こう減少しておるというようなところが現状で、やはりそのあたりはこのフッ素の影響があるんだなと考えております。」

Fア「フッ素は自然界に存在する物質で、適切な量を使えば歯の表面を強くし、予防効果は大きいと言われています。現在は世界38か国で上水道にフッ素が加えられています。

   テロップ『フッ素 世界38か国で上水道に添加されている』

   背景:フッ化ナトリウムの粉末

フッ素のムシ歯予防を仁尾小学校に紹介したのが近くで歯科医院を開業している浪越建男さんです。

   背景:浪越先生(治療中→院長室(?)正面アップ)

浪越先生「フッ素に関しましては、世界の150以上の保健機関あるいは専門機関が推奨しております。それはWHOも含まれていますが、安全且つ効果がある、最も優れた予防法だと言われております。」

   背景:ミラノール、オラブリス、レノビーゴ

Fア「フッ素の入った歯磨き粉も商品全体の70%以上を占めるようになり、次第に効果も知られてきています。

   テロップ:ことし1月 高松市

        「香川県フッ素利用を推進する会」講演会

   背景:講演会受講者→田口先生(講演中)アップ

しかし、フッ素に不信感を持っている人も依然多く、浪越さんら香川県内の歯科医で作る、『香川県フッ素利用を促進する会』は、定期的に講演会などを開いて、正しい知識の普及に努めています。

   テロップ:フッ素予防に力を入れている

 長崎県歯科医師会

        有田 信一 理事

   背景:有田先生(講演会終了後(?))アップ

有田先生「住民が選択をして、そして自らの健康を育てていくと。これはもう大前提です。ただしそういった課程の中で、専門家がちゃんとした判断ができるような材料を提供する、そして環境を作っていくというのが大事で、その部分が少し今欠けているのではないかなと思っています。」

Fア「ムシ歯予防に効果があるとされるフッ素、関心も高まってきています。

男性アナウンサー「そう言えば私も小学校の頃、このうがいしてたんですけどね、万が一飲んでも害はないということなんですね。で、栃木県や沖縄県などの一部の自治体ではこのフッ素を既に上水道、水道水にフッ素を加える方向で進んでいるということです。

Fア「話が進んでいるということなんですね。ただフッ素に関してはまだ賛否ありますからフッ素をめぐっては今後議論、論議を呼びそうですね。