第2回NPO法人日F会議社員総会・研修会

2004年10月3日

10月3日に、第2回NPO日F会議社員総会を東京しごとセンターで行いました。

2004年NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議 第2回 定期社員総会

日時:平成16年10月3日(土) 2:15〜
場所:「東京しごとセンター」 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3丁目10番3号

  開会の辞      境  脩会長
  議長選出      山内皓央副会長 
  議事録署名人    佐々木 昇

T. 2003年度活動報告事項
1. 会議報告(事務局田浦勝彦)資料4により、理事会報告を行った。

2. 事業報告 3委員会の活動ならびに事務局より会員の動向と事務局の移転について報告された。
1) 地域支援委員会(田村卓也委員長)資料1
2) 学術編集委員会(山本武夫委員長)資料2
3) 保健団体連携委員会(黒瀬真由美副委員長)資料3
4) 事務局よりの報告(田浦勝彦)資料4の一部 
  
3. 決算報告(田浦勝彦) 第1号議案の資料を参照して下さい。
 決算報告書(望月幹夫税理士事務所による作成)に基づき、決算を報告した。
 
4. 監査報告(野上成樹監事)
  野上監事より、第II期の収支に付いての監査を市来英雄監事とともに行い、適切に予算が執行されたことが報告された。

U. 審議事項
1. 2003年度活動ならびに決算に関し承認を求める件(第1号議案)
 上記活動報告ならびに決算に関する議案を満場一致で承認した。

2. 2004年度理事の選任に関し承認を求める件(第2号議案)
 新理事として、片岡照二郎(新潟大学)の新任と境 脩(会長)他、27名の留任を満場一致で承認した。

3. 定款の変更に関し承認を求める件(第3号議案) 

主たる事務所を変更する件;
    【主たる事務所】埼玉県大里郡川本町畠山1794番地  藤野歯科医院内

以下のように定款を変更することを満場一致で承認した。

1)第1条(名称)の箇所; 略称日F会議→略称NPO日F会議
2)第2条(事務所)1. 主たる事務所を埼玉県三郷市→埼玉県大里郡川本町
3)第5条(事業) A の「園児、学童および成人を含む、」→ 園児以下、削除る
         B の2行目  およびフッ素塗布→およびフッ化物歯面塗布


4. 2004年度事業計画に関し承認を求める件(第4号議案;活動方針と各委員会の計画書)2004年度の事業計画について、説明と質議の後、これらを満場一致で承認した。

5. 2004年度歳入、歳出予算案に関し承認を求める件(第5号議案)
 2004年度の歳入と歳出予算案について審議し、これを満場一致で承認した。

以上、報告します。

社員総会に続いて、下記内容で、研修会が開催されました。

1.講演「フロリデーションとリスクコミュニケーション」
2.講師 慶應義塾大学 助教授 吉川肇子先生

講演内容(事前抄録より:コーディネーターの新潟大学、八木稔先生)
 
 フロリデーションは、多くの学者や専門団体によって、う蝕予防に効能と効果があり、安全で費用経済性に優れ、社会的に公正な公衆衛生的な方法として認められてきました。
 しかし、その一方で、少数ではあっても声の大きい頑強な「反対」が存在していることも事実です。こうした「反対」は、住民の一部に「迷い」を生み出し、政策決定者の中にはそれを口実にフロリデーションの実施を遅らせようとする人がいないわけではありません。また、こうした「反対」によって、専門家の中にも意見の相違があるかのような印象が生み出され、それが住民に中に「迷い」を作り出す働きをすることがあります。こうした「反対」は、地域にフロリデーションを導入しようとする健康専門職にとって、ストレスの高いハードワークを強いることになりがちです。
 リスクコミュニケーションは、こうした状況に対応するために取り上げられるようになった手法の一つであり、最近になって注目が集まるようになってきました。しかし、歯科保健関係者にとって、まだ十分に理解されている手法とはいえません。例えば、「健康教育によって、人々はフロリデーションを受け入れるだろう」という考えは、もはや楽観的過ぎるものです。人々は、統計や詳細な情報よりも、信頼感とか公正、あるいは想像力によって感情を分かち合う能力に法に注意を払う傾向があるようです。フロリデーションにおけるリスクコミュニケーションとは、その正確な情報を住民、専門職、行政等のすべての者が共有しつつ、相互に意思疎通を図ることではないでしょうか。
 今回の研修会では、まだ歯科保健に馴染みの薄いリスクコミュニケーションが、どのようにフロリデーションのプロモーションに役立てるのか考えてみることにしました。