祝 辞

社団法人 日本学校歯科医会

会 長  西 連 寺 愛 憲

第24回むし歯予防全国大会の開催を心からお祝い申し上げます。

今世紀も間もなく終わり新たな世紀を向かえようとしておりますが、う蝕罹患率もここ数年低下傾向が定着してまいりました。

 このことは約4世紀に亘って、う蝕抑制に尽力されて参りました当大会関係者と8020運動を展開している歯科会全体の努力の賜物であり、また、国民の歯・口腔への関心が高まってきている結果でもあると存じ、ご同慶の至りです。

 歯科保健活動の一翼を担う私ども学校歯科保健関係者といたしましては、昨年末に発表された文部省の学校保健統計調査によりまして、12歳児のDMFT指数が3以下となったことを確認した次第ですが、このことは我々の教育を主体とした活動が実を結んだものと捉えて自負の念さえ抱いているところであります。

 一定の目標を達成したとは申せ、依然としてう蝕罹患率は高い率を示しておりますので、まだまだ気を抜くことはできませんが、臨床家であり地域に根ざした公衆衛生活動をされる皆様と学術的な研究をされる方々と歯科保健教育を主体として活動を進める学校歯科関係者が一丸となって事に当たれば、目標を達成することができることをこの世紀末に実証できた訳でありますので、新世紀の活動への自信につながるものと存じます。

 「8020」の目標達成と「健康日本21」の目標達成にも当大会にお集まりの皆様のお力は不可欠でありますので、ご健康に留意されご活躍されることを願って止みません。

 結びに第24回むし歯予防全国大会会長堀井欣一先生はじめ関係諸兄姉のご隆昌を祈念し、祝辞とさせていただきます。