読売新聞3月4日夕刊

 「フッ素積極的に利用を 厚労省が指針」

 虫歯予防にフッ素を積極的に利用してもらうため、厚生労働省はフッ素希釈液による「口すすぎ」の指針をまとめ、保健所や歯科医師会に配布した。
 指針では、特に4−14歳の間に継続して行うことが虫歯予防に効果が大きいと推奨している。安全性については「通常の方法で行えば、フッ素による急性中毒や慢性中毒などの危険はない」としている。
 また保育所や幼稚園、小中学校など集団で行うことも勧めている。その場合、歯科医の指導のもと、0.05%か、0.1%のフッ化ナトリウム溶液を使い、役30秒間、下を向いて「ぶくぶく」とうがいして吐き出す。
 その後、約30分間は飲食物をとらないように注意が必要。家庭で実施する場合は、歯科医の指導を受けながら、寝る前に1回、動揺の方法でうがいをすることを勧めて
いる。
 欧米では1960年代からすでに、水道水へのフッ素添加や、歯磨き剤へのフッ素配合などを実施。歯の再石灰化を促し虫歯予防効果を上げており、国内でも正しく安全な方法で普及させるため、国の指針作りが急がれていた。