Yomiuri On-Line 12月21日速報ニュースより

虫歯予防に水道水フッ素化,歯科医師会が賛成見解

虫歯予防に効果があるとされる水道水へのフッ素添加について、日本歯科医師会は二十一日。「地域住民の合意が前提」としながらも「有効性,安全性の面から,公衆衛生的に優れた方法」と、実施を後押しする見解をまとめ,発表した。同会がこの問題で見解を出すのは初めて。

水道水へのフッ素添加は現在でも、水質基準の0.8ppm(1リットル中0.8ミリグラム)以下なら、自治体の判断で実施でき,沖縄県具志川村など複数の自治体で検討を始めている。ただ,厚生省は、最適な濃度の決定や保守管理など技術支援を行う条件として、自治体以外に,都道府県や地元歯科医師会の同意があることが望ましいとしていた。各歯科医師会の対応にはばらつきがあり、日本歯科医師会としての見解が求められていた。

(12月21日21:53)

読売新聞朝刊(12年12月22日)より

「水道水にフッ素」賛成 虫歯予防 地域住民の合意条件に 歯科医師会が見解 

虫歯予防に効果があるとされる水道水へのフッ素添加について、日本歯科医師会は二十一日。「地域住民の合意が前提」としながらも「有効性,安全性の面から,公衆衛生的に優れた方法」と、実施を後押しする見解をまとめ,発表した。同会がこの問題で見解を出すのは初めて。

水道水へのフッ素添加は現在でも、水質基準の0.8ppm(1リットル中0.8ミリグラム)以下なら、自治体の判断で実施でき,沖縄県具志川村など複数の自治体で検討を始めている。ただ,厚生省は、最適な濃度の決定や保守管理など技術支援を行う条件として、自治体以外に,都道府県や地元歯科医師会の同意があることが望ましいとしていた。各歯科医師会の対応にはばらつきがあり、日本歯科医師会としての見解が求められていた。

フッ素には、酸によって歯から溶けだしたカルシウムが、再び歯に戻るのを促す働きがあり、水道水のフッ素添加が進む米国では六ー十八歳の永久歯の虫歯が二十年間で平均57%減少。世界保健機関(WHO)は一九六九年から三回、水道水へのフッ素添加の検討を勧告、五十六か国で実施されている。