第2号 And You(あゆ)の会のHP http://www5.ocn.ne.jp/~motobuu/ |
VOL.2 2002.5.26 発行 富山むし歯予防フッ素推進市民ネットワーク 事務局/山本武夫 〒932-0231 富山県東砺波郡井波町山見1134-1 TEL (0763)82-5323 FAX (0763)82-6695 |
「だれにでもできる 小さな努力で 確かな効果」
Fluoridation : Nature thought of it first !
新しい「県民歯の健康プラン」策定される!
*プランの基本方針 @口(口腔)に関する知識の徹底を図ります。
Aむし歯や歯周病の予防を図ります。
Bかむ機能などの強化を図ります。
むし歯予防にもっとフッ化物を利用しよう!(2ページに目標値・指標値掲載)
「県民歯の健康プラン」普及版(表紙)↓ プランの目標と施策の体系↓
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「県民歯の健康プラン」の中の目標値(2010年迄)【抜粋】
3歳児のむし歯 むし歯のない子 現状 61.9% → 目標値 70%以上
6歳児のむし歯(永久歯の一人当たりむし歯数) 現状 0.14本 → 目標値 0本
12歳児のむし歯(永久歯の一人当たりむし歯数) 現状 2.6本 → 目標値 1本
【行動指標】
・フッ素塗布(3歳児でフッ素塗布を受けたことのある子) 現状 41.4%以下 → 目標値 50%以上
・フッ素入り歯みがき剤(5〜14歳でフッ素入り歯みがき剤を使用している人)現状?→目標値 90%以上
【環境指標】
・フッ素塗布実施(フッ素塗布事業を実施している市町村) 現状 25市町村 → 目標値 全市町村
・フッ素洗口実施(フッ素洗口を実施している学校等施設) 現状 12.2% → 目標値 100%
プランの目標値(プランの普及版より)
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(参考)その他の目標値
・中学生の歯周病(12〜14歳で歯ぐきに症状のある人) 現状35.9% → 目標値 20%以下
・成人の歯周病(35〜54歳で進行した歯周病の人) 現状36.9% → 目標値 30%以下
・60歳で残っている歯(55〜64歳で自分の歯を24本以上持つ人) 現状56.3% → 目標値 60%以上
・80歳で残っている歯(75〜84歳で自分の歯を20本以上持つ人) 現状23.3% → 目標値 30%以上
【行動指標】・間食(1歳6か月児で1日3回以上間食をする子) 現状65.4% → 目標値 50%以下
・個別歯みがき指導(5〜24歳で1年以内に受けた人) 現状45% → 目標値 60%以上
・歯間ブラシや糸ようじ(35〜54歳で使用している人) 現状16.8% → 目標値 30%以上
・歯石除去(55〜64歳で1年以内に受けた人) 現状15.4% → 目標値 30%以上
・歯科健診(55〜64歳で1年以内に受けた人) 現状15.4% → 目標値 30%以下
【知識目標】・喫煙(喫煙と歯周病の関係を知っている人) 現状 ? → 目標値 50%以上
【環境目標】・禁煙支援プログラム提供(市町村) 現状0市町村 → 目標値 全市町村
・個別歯みがき指導実施(実施中学校) 現状43% → 目標値 100%
・歯周疾患検診(老人保健事業)実施 現状1市町村 → 目標値 全市町村
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《2》 井波会場のスナップ
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And You(あゆ)の会の今後のキャンペーン
1.平成14年(2002年)6月4日 「歯の衛生週間記念キャンペーン」砺波アピタ店 午後0時半〜 2.平成14年(2002年)11月8日 「いい歯の日キャンペーン」ジャスコ砺波店(予定)午後0時半〜 |
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《知識編》あなたは知っていますか?
フッ化物によるむし歯予防は世界の常識です 創刊号にも掲載(再確認) 【参考文献】British Dental Journal, Volume 191,No.9, November 10 2001, 480p フロリデーション(水道水フッ化物濃度適正化) 56カ国、3億人 フッ化物添加食塩 36カ国、1億人 フッ化物錠剤 67カ国、0.15億人 フッ化物塗布 94カ国、0.3億人 フッ化物洗口 91カ国、1億人 フッ化物配合歯磨剤 97カ国、15億人 FDI(国際歯科連盟:世界の歯科学会の最高位)の進めるむし歯予防ランキング |
トピックス@ フッ化物洗口施設数
全国のフッ化物洗口の実施数(平成12年3月末現在:日F調べ) 38都道府県 2,270施設 241,826人 全国の1.79%(幼児〜中学生の総数:1,352万人) 富山県のフッ化物洗口およびフッ化物塗布の実施施設数(平成12年3月現在)
合計 13,134人 |
トピックスA フロリデーション・ニュース
米国における水道水フッ化物添加の現状(2002年3月2日具志川村にて:CDC Tomas Reeves) まず、米国における水道水フッ化物添加の現状について説明申し上げます。1992年に私どもが発行した、最新のフッ化物添加の国家調査によりますと、公営の浄水場利用者中、62%をわずかに上回る人が、フッ化物添加を受けた水道水を利用しています。新たなフッ化物添加についての国家調査がほぼ完成しており、三月の中旬に発行される予定です。その速報値が、2月22日現在、65.8%となっています。東海岸では実施が早く、多くが実施率75%を越えていますが、西海岸では例外もありまだあまり進んでいません。カリフォルニア州においてフッ化物添加に関する法律が可決されており、ラスベガス・ロサンゼルスなどの大都市で完全に実行されるならば、この数字は74%まで引き上げられることとなります。米国では 7千のフッ化物添加を行っている浄水場があり、それをl億4500万人(最新の数字は1億5000万人)が利用しています。また、天然にフッ化物を含む3700の設備をl千万人が利用しています。この天然にフッ化物を含む設備は大概小規模な設備になっています。 韓国水道水フッ化物濃度適正化20周年記念式典挙行(2001年6月4日〜7日) |
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トピックスB 昨年からの大きな大会
1.長崎大学歯学部同窓会15周年記念学術講演会 平成13年(2001年)7月8日(日) 特別講演「水道水フッ素化への努力と戦略」米国ニューヨーク州立大バッファロー歯学部助教授マイケル・イーズリー先生と、シンポジウム「水道水フッ素化はなぜ必要なのか」が長崎大学歯学部助教授飯島洋一先生、長崎大学医学部長 斉藤寛先生、長崎大学歯学部講師 川崎浩二先生、長崎県歯科医師会公衆衛生担当理事 有田信一先生、香川県フッ素利用を推進する会 浪越建男先生、埼玉県健康福祉部健康作り支援課 田口円裕先生で開催されました。 詳細は下記のHPで公開されています。ご覧ください。 http://www.bekkoame.ne.jp/ha/aj0694/osirase1.html 2.日Fむし歯予防全国大会 平成13年(2001年)11月25日(日)長崎歯科医師会館 講演1「日本における高齢者/要介護者に対する歯科保健の取り組み」香川県三豊総合病院歯科保健センター医長木村年秀先生、講演2「日本における予防の展開に関する考え方」ニュージーランド、オタゴ大学歯科公衆衛生上級講師マレイ・トムスン先生、講演3「アメリカにおける水道水フッ素濃度適正化研修に参加して」島根県健康福祉部健康推進課歯科専門員梶浦靖二先生と、シンポジウム「21世紀における歯科保健戦略(フロリデーション)を考える」が長崎大学歯学部講師 川崎浩二先生、健康社会のための歯科医師会元会長 金光洙先生(韓国)、長崎県歯科医師会専務理事 坪口高明先生の報告と、長崎大学歯学部助教授 飯島洋一先生、福岡歯科大学名誉教授 境脩先生、デンタルトゥデイ編集長 奥村勝氏のコメントを得て、盛会裏に終わりました。 これについても、下記のHPで詳細に公開されています。ご覧ください。 実施要領 http://www.bekkoame.ne.jp/ha/aj0694/topics2.html 報告 http://www.bekkoame.ne.jp/ha/aj0694/topics3.html 3.島根県フッ化物応用シンポジウム 平成14年(2002年)1月13日 松江市 基調講演「公共施策における水道水フッ素濃度適正化事業」アメリカ国立疾病対策センター口腔保健部長ウィリアム・マス先生と、シンポジウム「フッ化物応用を考える」が島根県歯科医師会公衆衛生部副委員長 深田孝宏先生、社会福祉法人美都福祉会都茂保育所 弥重利休氏、島根県聴覚障害者情報センター 斉藤一子氏、三宅映子氏で開催されました。 マス先生の講演を下記HPに掲載しております。 http://f-take.com/shimane.htm 4.沖縄、久米島具志川村水道水フッ化物応用シンポジウム 平成14年(2002年)3月2日 (子供の歯を守る会会報より抜粋) @主催者と来賓の挨拶要旨 内間清六村長「健康は村の財産であると声を大にして申し上げています。水道水フッ化物応用は健康を増進させるすばらしい公衆衛生手段と考えています。新しい文化を久米島から発信させましょう」 滝口徹厚労省歯科保健課長「高齢化を迎える21世紀の社会には、生きがいとして歯が重要になります。歯を失う主な原因であるむし歯を予防するには、根拠に基づいた手段によって行わなければなりません。水道水フッ化物応用は、むし歯を公平に予防し、経済的です。そして、住民の歯の寿命を延ばします。」 A基調講演(座長:高江州義矩東歯名誉教授) 1)斉藤寛長崎大学医学部長「フッ素は体の構成成分であり、結合組織および骨の形成に必須な元素である」 2)トーマス・リーブス米国国立疾病予防センター(CDC)水道水フッ化物応用国家担当主任技師「最新データでは、アメリカの上水道給水人口の約3分の2が水道水フッ化物応用の恩恵を受けており、ヨーロッパ、アフリカにおいても水道水フッ化物応用が普及しつつある」 Bシンポジウム(コーディネーター:小林清吾日大松戸歯学部教授)
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トピックスC And You (あゆ) の会調査研究
ペットボトルや一般の飲料水のフッ素濃度(単位:ppm=mg/l)
簡易検査計(ポケット水質計)による検査(スナップ写真)
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「And You(あゆ)の会の趣旨」
「富山県歯の健康プラン」を、市民レベルで支持し,県民の歯・口腔の健康の確保に努め,全身の健康の保持増進に寄与するために活動することを目的として組織いたします。 |
And You(あゆ)の会 活動計画
・総会兼講演会(勉強会)…定時総会 |
(編集後記) ようやく第2号が発刊できました。5月26日号ということで、平成14年度総会・講演会に間に合いました。新しい「県民歯の健康プラン」も出来上がり、普及版を紹介することが出来ました。新プランに関わったものの一人として、是非県民に広く定着して欲しいものです。また、ロータリークラブとの連携も広がることを期待しています。ロータリーの「四つのテスト」は、公衆衛生の心と相通じます。次号は、5月26日の砺波保健所長横川先生の基調講演と東北大学田浦先生の特別講演を詳報します。「砺波広域圏での水道水フッ化物濃度適正化を実現目指そう」とのキャンペーンの成果も報告します。<山本武夫> |
「(事務局)入会の申し込みはこちらにお願いします 〒932―0231 富山県東砺波郡井波町山見1134−1 山本武夫歯科医院 TEL 0763―82―5323 FAX 0763―82―6695 ymmt@f-take.com http: //www.f-take.com And You(あゆ)の会のHP http://www5.ocn.ne.jp/~motobuu/ |
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