― 上水道弗素化推進に関する見解についての答申書 ―
1972年 日本口腔衛生学会
1. 本学会は、昭和46年2月9日、日本歯科医師会弗化物調査委員会が報告した[弗化物に対する基本的見解]を現在においても妥当なものとみとめ、全面的に支持する。
2. したがって、上水道弗素化(フッ化物添加)を推進することについても、同報告の中で述べている“水道水へのフッ化物添加を推進することは、もっとも好ましいことと考えられる。ただし、工場などによるフッ素汚染のうたがわれる地区でのフッ化物全身応用は慎重に行われるべきである”という見解もまたそのまま支持する。
3. なお、上水道弗素化を具体的な施策として推進するに当たっては、地域住民の理解および支持はもちろん、公衆衛生関係者および水道事業担当者などの全面的な協力を得ることが必要であると考える。