― 上水道弗素化推進に関する見解についての答申書 ―

1972年 日本口腔衛生学会

 

1. 本学会は、昭和46年2月9日、日本歯科医師会弗化物調査委員会が報告した[弗化物に対する基本的見解]を現在においても妥当なものとみとめ、全面的に支持する。

2. したがって、上水道弗素化(フッ化物添加)を推進することについても、同報告の中で述べている“水道水へのフッ化物添加を推進することは、もっとも好ましいことと考えられる。ただし、工場などによるフッ素汚染のうたがわれる地区でのフッ化物全身応用は慎重に行われるべきである”という見解もまたそのまま支持する。

3. なお、上水道弗素化を具体的な施策として推進するに当たっては、地域住民の理解および支持はもちろん、公衆衛生関係者および水道事業担当者などの全面的な協力を得ることが必要であると考える。

― う蝕予防プログラムのためのフッ化物応用に対する見解 ―
1982年 日本口腔衛生学会・フッ素研究部会

                  
フッ化物応用のすすめ
          歯の健康のためフッ化物の応用を推奨する


1.フッ素は、歯の健康のため必要であり、歯の形成期および萌出後、さらに生涯を通じて有効である。

2.歯科保健管理下で行われるフッ化物の応用は安全である。

3.子ども達のう蝕予防のため、公衆衛生的なフッ化物応用のプログラムは効果的である。

4.フッ化物の応用は国際的に広く奨められている。

(口腔衛生学会雑誌 第32巻 第4号 昭和57年10月 139-148 一部抜粋)
日本口腔衛生学会の考え

*最新の見解* 『2002大阪表明』
2002年9月13日 第51回日本口腔衛生学会総会(大阪国際会議場)
  ―  今後のわが国における望ましいフッ化物応用への学術的支援について  ―