会報
 
 第3号
       And You(あゆ)の会のHP      http://www5.ocn.ne.jp/~motobuu/
   VOL.3   2002.11.8  発行

富山むし歯予防フッ素推進市民ネットワーク

                事務局/山本武夫

〒932-0231

富山県東砺波郡井波町山見1134-1
           TEL (0763)82-5323
           FAX (0763)82-6695 

   「だれにでもできる 小さな努力で 確かな効果」
      Fluoridation : Nature thought of it first !



第51回日本口腔衛生学会総会にて、「大阪表明」
出される

今後のわが国における望ましいフッ化物応用への学術的支援

                      平成14年9月13日

日本口腔衛生学会

 わが国におけるう蝕(むし歯)発生は近年減少傾向にありますが、欧米先進諸国に比べて依然として高い有病状況にあります。わが国の口腔保健指標の一つである8020を達成するためには、今後ともう蝕予防を推進していく必要があります。

 う蝕予防のためにWHO(世界保健機関)はフッ化物応用を推奨していますが、わが国においてはフッ化物局所応用(フッ化物歯面塗布法、フッ化物洗口法、フッ化物配合歯磨剤など)が漸次、普及している状況であるものの、WHOが推奨するところの水道水フッ化物添加法は、わが国では未だに実現しておりません。水道水フッ化物添加法は、生命科学の基盤に即したフッ化物応用法の基礎をなす方法であり、生涯を通した歯質の強化と健康な歯列の保持、増進を目的に地域保健施策として、世界の多くの国々で永年の疫学的検証に基づいて実施されてきているものです。

 本学会として、日本歯科医師会の「弗化物に対する基本的な見解」を支持し、1972年に水道水フッ化物添加法の推進を表明しました。そして、1982年には「う蝕予防プログラムのためのフッ化物応用に対する見解」を公表しました。一方、日本歯科医学会が1999年に答申した「フッ化物応用による総合的な見解」において、水道水フッ化物添加法が優れた地域保健施策として位置づけられております。また、200011月、厚生省(現厚生労働省)が水道水フッ化物添加法について市町村から要請があった場合、技術支援をすることを表明しました。引き続き、日本歯科医師会は、水道水フッ化物添加法の効果、安全性を認めた、厚生労働省の見解を支持し、地域歯科医師会、関連専門団体や地域住民の合意の基に実施すべきであるとの見解を示しました。

 このような状況の中、日本口腔衛生学会は、ここに、21世紀のわが国における国民の口腔保健の向上を図るため、専門学術団体として、フッ化物局所応用及び、水道水フッ化物添加法を推奨するとともに、それらへ学術的支援を行うことを表明いたします。

 歯科医師向け学術誌「日本歯科評論」11月号で、日本口腔衛生学会中垣晴男理事長(愛知学院大学教授)は、次のように述べています。フッ化物の応用については学会が局所応用から上水道フッ化物添加までを含めて学術的な支援をするというものです。この声明は”学会は社会へひらかれたもの”としての意義が大と考えており、すなわち、本学会は”口腔衛生学の進歩を国民の健康と福祉の増進に寄与する”ー国民の健康づくりを支援するーのが目的であるからであります。
 このことを読者(歯科医)の皆様にお知らせすると共に、今後も口腔衛生学会へのご参加とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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平成14年度総会・講演会報告
  
日時 平成14年(2002年)5月26日(日)午前10時〜午後1時
  場所 砺波市文化会館 多目的ホール2階研修室

 平成14年5月26日、富山むし歯予防フッ素推進市民ネットワークの平成14年度総会・講演会には、スタッフを含め70名を越える参加者がありました。遠くは福井県から、また、金沢市からも昨年に続いて参加されました。横川砺波保健所長さんの含蓄のある講演は、これからの地域保健の担い手として、われわれがどのような心構えをしていくかの指針となりました。また、東北大学歯学部の田浦勝彦先生の講演は、フッ素についてわかりやすく話され、如何にむし歯予防に大切なものであるか、「誰にでもできる 小さな努力で 確かな効果」のフロリデーション(水道水フッ素濃度適正化)がどれほど必要かを、訴えられました。今年の総会は、大変意義深いものになりました。
 また、お忙しい中、取材をしていただいた、富山新聞、北陸中日新聞に感謝いたします。その内容を紹介いたします。(山本武夫)


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富山新聞(平成14年5月27日記事) 『むし歯予防へ フッ素利用を』 富山

 富山むし歯予防フッ素推進市民ネットワーク(あゆの会)の総会は26日、砺波市文化会館で歯科医師、歯科衛生士など約50人が出席して開かれ、むし歯予防へのフッ素の効果や水道水へのフッ素利用など広く啓発していくことを申し合わせた。
 山本武夫代表があいさつした。講演では県砺波保健所長の横川博所長が「フッ素の科学的効果に基づいて、利用などの対応を考えたい」と述べ、東北大学歯学部附属病院の田浦勝彦講師も「水道水へのフッ素導入が経済性、安全性が高く、効果もある」と述べた。


北陸中日新聞(平成14年5月27日記事) 『キャンペーン 4日に実施』富山むし歯予防推進市民ネット

 富山むし歯予防フッ素推進市民ネットワーク(山本武夫会長)の総会は26日、砺波市文化会館で開かれ、虫歯予防デーの6月4日に同市のアピタ砺波店でキャンペーンを繰り広げるなどの事業計画を承認した。
 国や日本歯科医師会は、80歳で自分の歯が20本以上あるようにむし歯予防の”8020運動”を展開。
 県民歯の健康プランでも歯と口の健康づくりを推進しており、県内の歯科医師や歯科衛生士が中心となって昨年、同ネットワークが結成された。
 総会では1年の活動を振り返るとともに、県内飲料水フッ素濃度調査やフッ化物利用調査などの研究活動の展開、いい歯の日(11月8日)のキャンペーン開催=ジャスコ砺波店=などの実施を決めた。
 横川博・砺波保健所長が「健康長寿と歯の長命を目指して」、田浦勝彦・東北大学講師(予防歯科)が「健康長寿とフッ化物応用」と題してそれぞれ講演した。

 

 基調講演『健康長寿と公衆衛生の果たす役割』 富山県砺波保健所長  横川 博 先生
(講演要旨)
 公衆衛生学の教科書によると、ウィンスローの定義では、『公衆衛生』とは、人々の健康のための社会環境のシステム・制度づくりまでを含め、近代では、上下水道の整備や社会保障制度の整備なども考える社会学的要素を含む。
 『健康長寿』は、本来『公衆衛生』が主務の保健所が果たす言わば当然の役割である。しかし、従前の、伝染病の制圧などから、近年の生活習慣病の克服などへ、従来の手法が使えないものが出てきてはいるが、対応が遅れている。
 そうして、ごく最近になって、新しいプラン作りが始まった。『健康日本21』が、それである。従来の行政手法はやりっぱなしという面が多かった。健康日本21では、特に『EBM(科学的根拠に基づく医療)』が重視され、公衆衛生に関する事業も評価され、さらにフィードバックされてより有効な方法を展開できるようにする。役所も成果を上げなければならない。実際にどのように評価されるか、現場には戸惑いもある。
 歯科の問題では、「フッ化物洗口を行い、むし歯が減少した」ということを、科学的根拠に基づき、学問的探求をして、どのように評価を行うかその技術がこれから問われる。一般に分かりやすく解説してもらいたい。
 そのように、これからは、システムとマンパワーが鍵を握る。従来型から切り替える必要がある。感染症対策も一部で結核のように再発してきたものもあり、生活習慣病対策と合わせて、それぞれにしっかりと認識して頂かないといけないが、重要なのは正しい情報を提供することである。マスメディアなどや、ITなども活用しなければならない。
 それから、公衆衛生がすそ野を広げるには、ヘルスボランティアなどのボランティアグループの活躍を期待するものである。
 歯科医や歯科衛生士も、従来の個別の指導から、幅広く社会医学の観点で広く、健康の状況の改善を求めるよう活躍してもらいたい。
 公衆衛生の最前線は市町村の保健センターであるが、ヘルスボランティアなどのリーダーを束ねることを要求される。そことも協力して、歯科医は活躍してもらいたい。

横川 博先生 ご略歴
昭和32年生まれ、昭和57年3月に自治医科大学医学部を卒業される。昭和57年6月〜59年3月より、県立中央病院にて研修され、昭和59年4月〜63年3月、内科医として黒部市民病院、城端厚生病院、利賀村診療所に勤務される。昭和63年4月から、八尾保健所勤務、以後小杉保健所、魚津保健所、高岡保健所小杉支所に勤務され、平成12年11月より、県立砺波保健所長で、現在に至る。 
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特別講演「う蝕予防と適切なフッ化物応用ーフロリデーションー」 
               東北大学歯学部附属病院予防歯科 講師 田浦勝彦先生  

(講演内容)
 人はだれでも、心身共に健康で、生き甲斐をもって長生きしたいと願っていると思います。2000(H12)年の日本人の平均寿命は男(77歳)女(8 4歳)でともに世界一であり、長寿を誇っています。ところが、長寿に似つかわしくない歯と口の領域の問題があります。歯の寿命が短いのです。歯の寿命は50〜60数年で、平均寿命と15年前後の差がありますので、高齢者にとって食べる楽しみに制約が付きまといます。
 我が国では、1989(H 元)年の「8020(ハチマルニイマル)運動」が提唱されました。その後、全国的な規模で歯を残す運動が繰り広げられていますが、1999年の全国規模の調査で「8008」であります。
 また、2000年3月に、「 21世紀における国民健康づくり運動(健康日本 21)」が策定され、各自治体は国民の健康づくり運動を推進しています。歯と口腔の分野として、「歯の健康」が取り上げられ、ライフステージに応じた適切なう蝕と歯周病の予防を推進することを基本に据えて、生涯を通じた歯と口腔の健康づくりが強調されています。「歯の健康」の第一目標は歯の喪失の防止ですので、「歯の長命」に取り組んで行こうということになります。
「健康日本21」の目標として、(1)歯の喪失の防止(2)幼児期のう蝕予防(3)学齢期のう蝕予防(4)成人の歯周病予防があげられています。その対策の3 本柱は(1)自己管理能力の向上(2)専門家等による支援と定期管理(3)保健所等による情報管理と普及啓発の推進、となっています。そこで、う蝕を予防し、歯を長持ちするという目標を達成するには、適切なフッ化物の利用が行われる必要があります。これは EBM/EBD科学的な根拠に基づいた最良の方法だからです。「健康日本21 」にも、フッ化物歯面塗布法とフッ化物配合歯磨剤の活用について明記されています。
 しかしながら、フッ化物応用の原点である水道水フッ化物濃度適正化(以下、フロリデーション)とフッ化物洗口には言及していません。フロリデーションは自然から人が学んだ方法であり、世界の約 3.6億人は有益な微量栄養素であるフッ化物の供給を受けています。フロリデーションは人々に公平であり、経済性と最も高い安全性を有し、生涯にわたって効果的な方法です。すなわち、公衆衛生的なフッ化物の利用方法が最も自然なのです。
 やっと遅まきながら、わが国におけるフロリデーションは産声をあげようとしています。一方、集団フッ化物洗口は約 2%のこどもたちに提供されているに過ぎません。フッ化物配合歯磨剤の市場占有率も 70%台後半で頭打ちの状態です。フッ化物歯面塗布も限定的と言えましょう。  すべての人々の快適な暮らしを支援して素敵な笑顔で満たされるように、 20世紀の歯科医学の研究と臨床および地域実践の成果を総括し、すべての人々がフッ化物を活かすことのできるような環境づくりこそが、現在及びこれからの日本に求められています。まずもってその実践こそ、口腔領域からの健康長寿への多大な貢献につながるものと考えます。

田浦 勝彦先生の ご略歴
昭和22年生まれ。昭和41年3月に、長崎県立長崎東高等学校卒業、昭和49年3月福岡県立九州歯科大学を卒業され、6月文部教官(東北大学助手)。昭和56年歯学博士学位取得『保育園児における乳歯齲蝕と刷掃習慣について』、昭和57年より文部教官(東北大学講師)で、現在に至る。


And You (あゆ) の会のキャンペーン活動

@2002年6月4日、アピタ砺波店で「歯の衛生週間記念キャンペーン」実施
アピタ砺波店で、2002年6月4日午後0時半より1時間、「歯の衛生週間記念キャンペーン」を行いました。
アンケートを実施、152名の参加を得ました。



なお、このキャンペーンも、And You (あゆ) の会のボランティア活動(普及啓発)と井波庄川ロータリークラブの社会奉仕活動とジョイントして行われました。
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AAnd You(あゆ)の会の今後のキャンペーン

平成14年(2002年)11月8日 「いい歯の日キャンペーン」ジャスコ砺波店 

【キャンペーン実施要領】
1 目的
 健康は、明るく楽しい人生を送るためになくてはならない貴重な財産だが、11月8日(いい歯の日)似、県民が丈夫な歯や歯肉で何でも食べられるよう、お口や歯の健康づくりを呼びかけ、全身の健康の保持増進に寄与することを目的とする。
2 重点目標
 国や日本歯科医師会が提唱する『8020運動』の全ての出発点は、歯を健康に保つこと、つまり、むし歯にならないようしっかり予防することである。世界の多くの専門機関が科学的に認めているむし歯予防の正しい知識を国民に広め、公衆衛生的に優れた水道水フッ素濃度適正化をはじめとするフッ化物の利用を進めるものである。
3 意義
 このキャンペーンは、And You (あゆ) の会のボランティア活動(啓発普及)と、井波庄川ロータリークラブの社会奉仕活動をジョイントして、市民にアピールを行うものとする。
4 日時
 平成14年(2002年)11月8日(金)午後0時半〜1時半
5 場所
 ジャスコ砺波店 (砺波市新富町3-35)
6 主催
 富山むし歯予防フッ素推進市民ネットワーク:And You (あゆ) の会
7 協力
 井波庄川ロータリークラブ、ジャスコ砺波店
8 内容
  @啓発普及:チラシ配り
  A簡単なアンケート(回答者にミネラルウォーターをプレゼント)
  B街頭広報:And You (あゆ) の会報配布
  Cフッ化物応用見本展示・汎用ペットボトルのフッ化物濃度解説表示
  D適正フッ化物濃度入りミネラルウォーター試飲
  E健康相談:フッ化物配合歯磨剤の利用方法の指導等 



                            





 《知識編》あなたは知っていますか?

フッ素は天然元素

フッ素は自然界に存在する天然の元素です。
地球上のあらゆるものに含まれています。地球上で、最も広い範囲を占めるのは海です。その海水の成分を量の多い順に並べた場合、フッ素は12番目です。海水にはフッ素は1.3ppm含めれています。その昔、われわれ生物のルーツは海より派生しました。水道水中の指摘濃度は0.7〜1.2ppmと言われていますが、海水の1.3ppm以下です。

フッ素は人間の体を構成する元素の1つでもあります。人体の中で、フッ素は13番目の多い元素です。歯エナメル質表層には2000〜3000ppm、血液中には0.08ppm、骨などの硬組織には150〜1000ppm、軟組織には0.5〜1.2ppm含まれています。フッ素はCaの代謝に関係する微量元素で、微量ではありますが必要で有益な栄養素です。

フッ素元素は、天然には単体では存在しません。地球上の他の元素と必ず結合して、フッ化物として存在します。むし歯予防の効果を期待して用いるフッ素は、正式にはフッ化ナトリウムなどのフッ化物ということになります。





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トピックス@ フッ化物洗口施設数

2001年度 F洗口実態調査(2002年3月31日現在)  【日F会議資料】

(前回調査:2000年3月31日現在)

県名 施設数  人数 前回施設数 前回人数 県名 施設数 人数 前回施設数 前回人数
北海道・東北
近畿
北海道   146  8915      77  5738 三重   1    24     2     54
青森    19  4696      40  4617 滋賀  45  7316    42    4911
岩手    3   508      45  2288 京都 120  17287    110   15761
宮城   33  3705      38  3832 大阪
秋田    兵庫   9   521     
山形   77  8596      59  6603 奈良         2     53
福島   65  7148      54  6408 和歌山  19  1658    11    951
小計  343 33568     313 29586 小計 194  26806    167  21730 
関東
中国・四国
茨城    鳥取          
栃木   17  1848      10  1561 島根  43  2035    23   1366
群馬   31  1351      32  1393 岡山   6  1326     3   1031
埼玉   33  3678      3   368 広島  52  2142    47   1955
千葉   7   384       7   409 山口  40  5043    49   7033
東京 徳島   9   240    20    532
神奈川   12  1262      10  1199 香川  44   7194    19   2769
小計  100  8523      62  4930 愛媛  86  13893    71   9416
北信越・東海
高知  22   712    46   1305
新潟  781 79378     798 79342 小計 302  32585    278  25407
富山  151 15807      90 13134 九州・沖縄
石川   43  2255 福岡  26   2167    26   2498
福井   48  2345 佐賀 234  13486    101   6058
山梨   14   701      13   683 長崎 111   8236    82   6208
長野   61 18220      58 13813 熊本  99   3381    26    693
岐阜   23  3232      31  3841 大分
静岡  172 21278     133 19425 宮崎  57   2050    24   1905 
愛知 108  16720      6    686 鹿児島  58  11000    40  10500
小計 1401 159936    1129 130744 沖縄  26   1444    22   1567
小計 611  41764    321  29429
総計 2951 303182   2270 241826




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トピックスA 薬害オンブズパーソン会議がばかげた意見書提出・・
これに解説書出される

日本歯科新聞5月14日号に、「水道水へのフッ素添加は『危険性は相当程度で予測』され、危険性を上回る有益性はない。」という薬害オンブズパースン会議の意見書(以下、P意見書とする)が掲載されました。P意見書は一民間会議の誤った解釈に基づく希有な意見であり、不当な記述にすぎません。しかし、我が国においてう蝕予防による国民の健康づくりをすすめる時に、世界の常識である適切なフッ化物の利用の阻害要因になりかねません。
 そこで、わたしたちはP意見書の誤りを指摘し、世界の保健専門機関の分析を基に、読者に世界的な視野からの適切なフッ化物の安全性と効果を伝えたいと思います。つまり結論から先に言えば、水道水へのフッ化物濃度適正化(フロリデーション)は最も安全で、う蝕予防効果の高い公衆衛生的な手段であり、EBMに基づいています。 
 また、8月、厚生労働省科学研究班と、日本口腔衛生学会が共同で、正式にこの意見書に解説を作成し、薬害オンブズパーソン会議に回答しました。と同時に、各都道府県宛関係部局に、厚生労働省はこの解説を配布、専門家として、正しく理解するよう通知しました。
 日本歯科新聞第1282号(2002年6月11日号)6面に、先行して解説書が掲載されましたので、この会報にも抜粋を載せます。 
 なお、詳しく読みたい方は、HP(http://www.f-take.com/ikensho-kaisetsu.htm)を参照してください。



P意見書の解説(厚生労働省科学研究班・日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会)

世界の150に及ぶ保健専門機関がフロリデーションの安全性と効果を認め、推奨しています

 まず確認しなければならないことは、世界中の約150に及ぶ保健専門機関が既に「水道水へのフッ化物濃度適正化(以下、フロリデーション)」の安全性と効果を認めていることです。WHO(世界保健機関)は1969年、1972年、1975年と3回にわたり水道水フッ化物応用を推奨し、実施勧告を行っています。1969723日にアメリカ合衆国ボストン市で行われた第22回総会では、「水道水中のフッ化物濃度を適当なレベルに調節することは、実行しやすく、安全かつ効率的な公衆衛生的な手段である」と決議しました。「この問題に関する広範な科学的文献中に、適当な濃度のフッ化物を含む水道水を用いることが、人間の健康に悪影響があるという証拠が全く見られない」と強調しています。すなわち、世界の歯科保健専門家たちはフロリデーションの方法を最も安全で費用効果の高い、かつ公平な公衆衛生方策であると認識しています。その後も、1994年にWHOは「フッ化物と口腔保健」(WHOテクニカルレポートシリーズNo.846)を著し、「地域のフロリデーションは安全で費用便益性が高く、社会的に合意が得られ実行可能なところでは導入され、そして継続されるべきである。飲料水中の至適フッ化物濃度は一般的に0.51.0ppmの範囲であろう」と述べ、フロリデーションを推奨しています。

フロリデーションに「危険性を上回る有益性はない」との意見について

 フロリデーションのう蝕予防効果と全身の安全性に関する科学は、個人科学者の意見ではなく、一民間研究所の意見でもなく、WHOをはじめとする世界150を超える医学保健専門機関の総意によって支持されています。フロリデーションをはじめ適切な種々のフッ化物応用法によって、いかなる疾患や害作用も認められていません。いかなる物質でも問題は使用量であり、過量に用いれば害になるのは当然です。天然に飲料水中に含まれるフッ化物イオンの適正な濃度で供給する方法のことをフロリデーションと定義しています。
 フロリデーションによるう蝕予防効果を示す疫学データは多くの国々、多数の対象者や長期の経過観察をもとに確かめられています。また、フッ化物によるう蝕予防効果のメカニズムについて、多くの基礎実験から「脱灰の抑制」と「再石灰化の増強」によるものであることは、世界の歯科医学会の定説となっています。今日、フロリデーションによるう蝕予防効果を疑う医学専門機関はありません。

フッ素、フッ化物とフロリデーションならびにう蝕の基礎知識について

 P意見書の全体に認められる欠陥は、フッ素、フッ化物とフロリデーションについての基本的な知識を欠いている点であると指摘できます。
 フッ素は自然環境に普遍的に存在する元素であり、われわれの命の水や食物にフッ化物として存在します。ことに飲料水中のフッ化物とう蝕予防に関する研究は、20世紀初頭の歯のフッ素症(いわゆる斑状歯)の原因究明の過程において、う蝕予防のためのフッ化物応用として展開されてきました。フッ化物によるう蝕予防のはじまりは「水道水に天然に含まれているフッ化物イオン濃度を歯の健康にとって最適なレベルに調節する」というフロリデーションそのものであり、う蝕予防のためのフッ化物応用の原点なのです。
 英国フロリデーション協会(1998)によれば、35,600万人(調整によるフロリデーションは36カ国、31,700万人で、天然によるフロリデーション 45カ国で3,870万人)がフロリデーションの利益を受けています。また、国際的にはフッ化物は微量栄養素であり、歯と骨にとって有益な構成要素と認められています。1974年にWHO(世界保健機関)、 FAO(食品農業機関)は「ヒトの栄養所要量の手引き書」の中でフッ化物を不可欠な栄養素として位置付けました。現在、アメリカ合衆国やEU(欧州連合)では一日に摂るべきフッ化物の適正摂取量が決まっています。
 次に、う蝕はエナメル質表層で絶えず繰り返される脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が優勢になったときに発生します。初期の脱灰病変では、適切なフッ化物応用により再石灰化が促進されう窩の形成を回避できることがわかっています。フッ化物の多面的な働きのうちで、再石灰化速度を高め、脱灰速度を抑える作用機序が最も重要とされています。
 フッ化物の局所応用には、フッ化物歯面塗布と学校等や家庭で行うフッ化物洗口やフッ化物配合歯磨剤の使用などがあります。これらのフッ化物局所応用は、う蝕多発期にある幼児期や学童期はもとより、成人・高齢者にも優れたう蝕予防効果を発揮します。天然水中のフッ化物のう蝕予防効果と安全性の確認から展開してきたフロリデーションは、優れた公衆衛生手段の一つです。したがって、生涯を通した歯の健康づくりのために、生涯にわたるう蝕予防は不可欠な取り組み事項であり、もはや小児のう蝕予防に限定した予防への取り組みという考え方は近視眼的と言えましょう。国際的な12歳児のう蝕有病状況の比較は無意味ではありませんが、それは12歳という断面での評価であり、う蝕の予防方法は生涯を通した歯の健康づくりの全体をカバーするものでなければなりません。したがって、う蝕の発生とその予防という観点から、継続的に低濃度高頻度のフッ化物の供給体制づくりこそが人々の歯の健康づくりに寄与するのは明白です。そのような観点から合致する方策としては、フロリデーションが挙げられます。また、世界的に見られる1970年代以降の12歳児のう蝕の減少要因は広範なフッ化物の利用であることは、世界の口腔保健専門家たちが認めています。
このような民間の研究所と研究会には、彼らの分析研究以前の基本的な事項に対する基本的知識の欠落があると言えます。よって、「P意見書」は私的機関の単なるパーフォーマンスとしか言い様がありません。

公衆衛生手段でフロリデーションは、激しい妨害があるにもかかわらず、世界中に拡大しています。(略)

フロリデーション反対の手口に騙されてはなりません

 フロリデーションを阻害する反対者の手口について、1985年にマイケル イーズリーが分析しています。時代は変わってもそのやり口は何ら変わりません。今回のP意見書にも以下の手口が使われていいます。

@真っ赤なウソ:科学的な根拠は無いにもかかわらず、フッ化物は癌、腎臓病、心臓病などを引き起こすと繰り返して主張して、住民を不安と心配の渦の中に引き込みます。

A特殊な条件による、一面だけの真実:正しい量でのう蝕予防効果という有益性を伝えないで、過量での有害性のみを誇張して宣伝します。典型的な例として、「歯のフッ素症」です。フッ化物の量、歯の形成期、フッ化物を使った期間を考慮しないで、「フッ素は歯のフッ素症を引き起こす」と言いふらします。

B特殊な条件:「100%の安全性の立証までフッ化物の使用を控えるべきである」という無理な要求をします(科学的には、「絶対」の安全性証明など不可能なのです)。何千という科学的な研究で、随時にフロリデーションの安全性は確かめられています。

C時代遅れの文献の引用と一部分抜き出し:フッ素反対運動に有利な時代遅れの文献を引用したり、著者の結論を無視して、反対運動に有利な一部分だけを抜き出します。

D自称専門家の引用:反対運動に有利な専門家の意見のみを利用し、住民を誤魔化します。

Eこわい言葉:「汚染物質」「毒」「遺伝毒性」「癌」などといった言葉を頻繁に使い、住民の恐怖心をあおります。

 P意見書では、フッ素は「ほぼ確実な変異原性物質」「染色体異常誘発物質」と真っ赤な嘘を平然と述べています。しかも、勝手に用語を乱用し、悪用して、「ほぼ確実に奇形、出生異常の割合が高くなる」と展開し、結語には、「可能性を考慮しておく必要がある」と述べます。これは稚拙な推測でしかありません。

日本の一民間研究所・研究会の分析が世界の医学保健専門機関の分析能力を上回るのか?

 P意見書は「う歯予防を目的としたフッ素の有効性と危険性に関する文献的調査報告書」(EBMビジランス研究所及び医薬品・治療研究会)の調査報告書であるといいます。ここで着目したい点は、薬害オンブズパースン会議が調査を委託した先の研究所と研究会の責任者は、その薬害オンブズパースン会議のメンバーなのです。この意見書はあたかも公平中立の立場を装っていますが、とても第三者の公平な判定とは言えません。しかも、彼らが分析したという調査研究の文献はイギリスの政府機関が研究委託したヨーク大学のレビューの対象文献とほぼ同じであるといいますが、不思議なことに結論が全く正反対なのです。
 ヨーク大学リビューはフロリデーションの効果と安全性について再確認するために行われました。以下の2点は重要な分析結果です。
@フロリデーションはう蝕予防効果があり、安全である。
A全身の健康面からのリビュー所見として、水道水中フッ化物と癌、骨折、ダウン症という健康への悪影響にはなんら関連がないことを追認しました。
 このように、P意見書はヨーク大学レビューとは反対の結論です。日本の一民間の研究所と研究会の分析能力がヨーク大学レビューより高いのでしょうか、あるいはコンピューターの性能が優秀とでも言うのでしょうか。実に不可思議なことです。

骨への影響について

 個を対象とした研究では1 ppm前後の至適フッ化物濃度であるフロリデーションでは、骨折の発生と骨量の減少は認められていないので、フロリデーションが骨のリスク要因とはなっていません。したがって、フロリデーションが骨に対して為害作用を及ぼすという根拠はありません。

斑状歯について

斑状歯とは歯のフッ素症といいます。歯の石灰化期間に過量のフッ化物を長期に継続的に摂った場合に生ずる特異的なエナメル質の形成障害です。
 P意見書は「日本では、過去に齲歯予防を目的にして水道水にフッ素添加を行った自治体があったが、斑状歯問題などによって現在ではこれを実施している自治体はない」と述べていますが、斑状歯問題が原因でフロリデーションを止めた自治体は一つもありません。兵庫県宝塚市の斑状歯についてはフロリデーションに依るものではなく、飲み水に天然の形で過量のフッ化物が含まれていたことによるものであり、これをもって住民の歯の健康づくりのためのフロリデーションが否定されるものでもありません。既述のように、正しい量でのう蝕予防効果という有益性を伝えないで、過量での有害性のみを誇張しています。「フッ素は歯のフッ素症を引き起こす」と量を無視した意見を述べる姿勢は非科学的であります。1 ppm前後のフッ化物濃度で適正に行われるフロリデーションによって、「美容上問題となる斑状歯」の出現はありませんし、ましてわが国の飲料水中で0.8 ppmというフッ化物濃度で「美容上問題となる斑状歯」は出ていません。

発ガン性について

 いかにもフッ化物の発ガン性を疑うに足る証拠があるがごとく、「骨肉腫」「口腔咽頭癌」「大腸直腸癌」「肺気管支癌」「腎癌」と並べ立てています。しかも、これらの癌が「可能性はほぼ確実である」、「増加させる可能性が高いと考えてよい」という思わせぶりな表現で、住民に不安を与えています。
 1945年にフロリデーションが開始されて以来、発ガン性についても継続的な広範な疫学研究が行われ、フロリデーションはガン発生のリスクを高めないことが確認されています。また、独立した組織が科学論文を広範囲にレビューしており、フロリデーションと発ガンの間には全く関係がないと結論されています。
 

ダウン症について

 この項でもP意見書は「フッ素がほぼ確実な変異原物質であり、染色体異常物質である」と決めつけて、「そう考慮すれば、むしろダウン症や奇形、出生異常の可能性も考慮しておく必要がある」と述べています。しかし、適正な疫学研究からは、フロリデーションと先天異常の出現との間に何ら関連は見い出されていません。

まとめに代えて

 薬害オンブズパースン会議の「水道水へのフッ素添加についての意見書」は今流行のEBMと銘打って、いかにも正しい論文の評価から導き出された結論であるかのような体裁になっていますが、以上のように事実はEBMとは程遠い、誤りだらけのものです。これまで積み上げられてきたフロリデーションに関する安全性、有効性についての検証を見直すに足る意見書とは到底考えられません。なぜならば、この意見書は既に何度も否定されて来た「フッ素は全般的原形質毒である」「フッ素はほぼ確実に変異原物質であり、染色体異常誘発物質である」という誤った基本的な知識からスタートしています。まさに真偽の問題です。明らかな誤りです。癌や奇形を増加させる可能性を指摘しますが、これも全くの誤りです。また寿命を縮める可能性も否定できないというに至っては飛躍した論理での展開に過ぎません。また、フッ化物とその応用であるフロリデーションの齲蝕予防効果についても全く誤った解釈をしています。フッ化物による齲蝕予防効果という有益性を過少評価しています。

誤った医学的見解をもとに法解釈しても無意味

 P意見書は、フッ素は危険であるという誤った意見を基に、健康権侵害といっています。所詮、誤った意見をもとに法解釈しても無意味です。しかも、国際規約12条1項「すべての者が到達可能な最高水準の身体及び精神の健康を享受することを認める」という健康権を侵害するという。日本国憲法第25条の健康権の侵害であるといいます。これらは「世界中で認められたフッ化物ならびにフロリデーションの安全性とう蝕予防効果」を無視して、「フッ素危険説」を前提とした解釈です。

 「う蝕はありふれた病気であり、無視された疫病である」とマイロン アルキアンは言っています。う蝕に罹患し、生活の質の低下を招いている過去と現在の日本人の健康権こそ明らかに侵害されていると言えましょう。う蝕は歯の喪失につながる病気です。80歳の高齢者の約半数は、無歯顎者です。総入れ歯を余儀なくされています。この要因を単に個人的な努力不足にのみ求めるのは無理があります。活き活きとした健康社会のために、環境づくり、政策づくりが不可欠です。各種フッ化物の利用方法、ことにフロリデーションは地域すべての住民の歯を守り、健康づくりに有益です。

 また、P意見書はフロリデーションは「強制」ともいい、自己決定権の侵害とも述べていますが、真に民主的な福祉社会においては、個人の自由な意志を尊重することは当然ですが、公共の福祉を優先する社会環境づくりが行われる必要があります。フロリデーションを必要とする人々は、ことにう蝕リスクの高い小児や障害者と経済的に恵まれない人々です。地域におけるフロリデーションの実現はすべての住民の健康づくりに寄与することは明らかであり、何ら自己決定権の侵害にあたりませんし、強制にもなりません。
 
 さらに、P意見書は「健康維持増進は強制よりも個人の自発的意思による方が効果的であるから、う歯予防は個人の選択する方法によるべきである」と述べています。これはう蝕の実態に暗い意見に過ぎないことは明白です。個人の自発的な意思で齲蝕予防に成功した例はありません。そんな証拠もありません。また、う蝕リスクの高い小児や障害者にとって個人の選択する方法もありません。

 P意見書はフッ素危険説から出発して、フロリデーションはじめフッ化物応用を排除する意見に終始しています。このようなP意見書は世の中の混乱を招き、健康権の侵害につながります。また、フロリデーションは地域住民の健康の不公平をなくす方策であることは明らかであり、何ら自己決定権の侵害にはあたりません。

 既に述べたように、この50年以上にわたって実施しているフロリデーションそのものがEBMであり、EBMを自然体でやっていることなのです。「無作為抽出試験でなければならない」「同質の対照地域を設定すべきである」のような試験や対照が存在しないからと言ってフロリデーションという方法の成果を顧みないことは許される態度ではありません。

 わたしたちがフッ化物と口腔保健の全体像を考察する時に、見逃してはならないことがあります。これまで先人が積み上げてきた膨大なフロリデーションの安全性と有効性によって、地域住民の歯の健康づくりのためになっているという明白な事実であり、しかも費用効果的でもあることがわかっていることを忘れてはなりません。これこそフロリデーションが世界的に支持され普及している所以なのです。






トピックスB
県内の出来事

@魚津・・・・昨年某小学校でフッ化物洗口を独断で中断した校長が、4月転勤で来た小学校でも、中断させようと画策。学校歯科医が県学校歯科医会と協力のもとに、これを阻止し、今まで通り継続。中断した小学校はその経緯が、学校歯科医にも知らされず、問題視した、市歯科医師会が教育委員会に抗議。PTAに再度アンケートの上、今年9月より、再開。

A福野・・・・「県民歯の健康プラン」に基づき、今年度から保育所や小学校でフッ化物洗口を予算化し、説明会など実施中に、小学校1PTA役員(自治労系・自然食・無農薬運動家)が消極的な小学校長や町議(社民党)に働きかけ、説明会やアンケートを悪用する。町議の議会質問や回答書要求などの動きに町当局は中止の後退発言。しかし、地元歯科医師会全員や保守系町議の事業推進要求や町議の議会質問に、町や町教委は慎重に進める前向き発言に変更。現在準備中。
 原因は町当局・関係部局の勉強不足が原因。反対派の町議の一方的な資料に影響され、専門家である歯科医師会の意見を聞かないのが最大のミス(失政)。

B城端・・・・近隣の福野町のトラブルに巻き込まれる形で、小学校のフッ化物洗口実施計画が取りざたされたが、既に保育所で実施済みのことや、関係者の熱意でまず1年生より実施(今年9月から)。

C利賀・・・・「日本で最初に水道水フッ素濃度適正化の調査研究費」をつけた自治体も、わけのわからぬ反対派2名の中止要求以来、すっかりこの問題を敬遠。担当課長も1年ごとに交代。すっかり、事なかれ主義に。

D井波・・・保守系町議の議会質問に、清都町長は「将来、フロリデーション(水道水フッ素濃度適正化)は広域圏で検討すべきと考える」と答弁。

                             







トピックスC And You (あゆ) の会調査研究

ペットボトルや一般の飲料水のフッ素濃度(単位:ppm=mg/l)その2

 前回同様、砺波地域のショッピングセンターやコンビニに市販のペットボトルのミネラル・ウォーターのフッ素イオン濃度を、『ポケット水質計』で測定してみました。もともと、この簡易水質検査計は、簡易水道や小規模浄水場でも測定可能な検査計です。熟練を要するほどの技術も必要なく、一般の方でも簡単に測定できます。
 以下に、結果(単位:ppmF)を報告します。(山本武夫)

ミネラルウォーターサンプル名(原産地) 測定F濃度 飲料水サンプル名 測定F濃度
e-prince(立山の天然水) 0.1 城端の井戸水 0.1
海の深層水「天海のみず」(高知) 0.3 和倉温泉「あえの風」 4.4(推計)
立山 ささやき水 0.2 宇奈月温泉源泉 6.4(推計)
アルプス精水(五州薬品・婦中町) 0.2 城端桜ケ池温泉クアハウス 1.8
Vittel(ネスレ・フランス) 0.3 富山観光ホテル温泉源泉 0.2
Fluoride to Go(DANNON・北米) 0.9 奥飛騨温泉 1.2
ULIVETO(片岡物産・イタリア) 1.6 麦飯石(ジャスコ・量り売り水) 0
コントレックス(外国産) 0.8 富山の名水・不動滝の名水 0.2
黒部源泉水(富山ビバレッジ・入善) 0.3
Pierval(やまや・フランス) 0.1
ICE AGE(カナダ天然氷河水) 0.0
NATURAL BODY(岡山・成羽町) 1.5〜1.9
北アルプスの天然水「きらゆき」(立山町) 0.2
海のミネラル水(五州薬品・滑川沖・婦中町) 0.5
Mos mineral water(モスバーガー・山梨県) 0.4
OASIS(立山連峰の天然水・入善町) 0.4
海洋深層水(富山湾入善沖) 0.3
秘境黒部(富山ビバレッジ・入善) 0.4
山の王国 立山(宝水・立山町) 0.0
北アルプス安曇野の天然水 0.4

                             
























(編集後記)
 「いい歯の日」に昨年は創刊号を出しました。14年度総会に第2号が発刊できましたが、今年も「いい歯の日」に、第3号をお届けすることがほっとしています。今回の第3号は、薬害オンブズパーソン会議という団体が厚生労働省に出した意見書が各方面で悪用され出したので、その解説を少し詳しく載せたためにページが膨らみました。正しく理解をしていただくために熟読くださることをお願いいたします。
 新しい「県民歯の健康プラン」も少しずつ定着しつつあるようです。And You (あゆ) の会とロータリークラブとの連携もさらにふかまることを期待しています。And You (あゆ) の会の活動が全県的に広がるか否かは今後の活動にかかっています。しっかり足元を固め、多くの県内の仲間を増やしたいです。次号は、NPO法人化された日F会議の話題やキャンペーンの成果も報告します。<山本武夫>

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 And You(あゆ)の会のHP                      
http://www5.ocn.ne.jp/~motobuu/